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からだと向き合う

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茨城県笠間市

■「ストレッチング」
理学療法士 橋本大志(はしもとまさし)
ストレッチングという言葉に聞き覚えがありますか。新型コロナウイルス感染症の流行により自宅で過ごす時間が増え、外出機会が減ったことで、活動性の低下や運動不足による健康問題が目立ってきました。そこで、運動習慣のない方や高齢の方でも行いやすく、メディアで取り上げられるようになったのがストレッチングです。
ストレッチングは、筋や腱を気持ちよく伸ばし、体の柔軟性を高める運動です。ウォーミングアップ(準備運動)やクーリングダウン(整理運動)、ヨガやピラティスもストレッチングの一種で、柔軟体操と呼ぶほうが馴染(なじ)みのある方が多いかもしれません。運動としては、ゆっくりとした平地歩行と同程度です。

▽ストレッチングの効果
筋温や体温を上昇させることができます。筋温が上昇し、筋や腱が柔らかくなり、関節の動く範囲が広がることで、柔軟性の向上に役立ちます。体温が上がることで、血管が拡張し血流が良くなります。また酸素の供給がスムーズになり、運動時の能力向上につながります。運動後の筋の緊張緩和や疲労物質の除去を促し、疲労回復に役立ちます。他にも、30分程度の全身ストレッチングには、リラクゼーション効果があることが明らかになっていて、安静(リラックス)時に脳で発生するアルファ波が増加したという報告があります。

▽ストレッチングのポイント
(1)時間は20秒以上行う。
(2)伸ばす筋や部位を意識する。
(3)気持ちが良い程度に伸ばす。
(4)呼吸を止めない。
(5)目的に応じた部位を決める。

ストレッチングは天気や気温、場所に左右されずに行うことができます。また、ランニングや筋力トレーニングほどの大変さもありません。適度な運動は体だけでなく心の健康にも良い影響を与えてくれます。気軽に行うことができるので運動の入り口として始めてみてはいかがでしょうか。

問合せ:市立病院
【電話】0296-77-0034

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