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自治体の皆さまへ

まちおこしのスパイス

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茨城県笠間市

■地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊とは、総務省が平成21年度から取り組んでいる制度で、都市部の意欲ある人材が地方へ移住(最長3年)し、地域力の維持・強化を目的とした支援活動を行うものです。

■ストローハウス・ワークショップ~ストローで“強く、美しい”建物をつくる~
三上紀子(みかみのりこ)隊員 58歳 東京都から移住
地域おこし協力隊の三上です。昨年の9月に入隊してはや11か月が過ぎました。私の協力隊の活動のテーマは(まちの継承)です。具体的には2つの柱があり、一つめはまちあるき、二つめはワークショップです。今回は、そのうちのワークショップの活動を紹介します。
(ストローハウス・ワークショップ)の面白さは、参加者のみなさんがそれぞれ思い思いの方法で、ストローとクリップを使ってカラフルな三角のかたちに挑戦するところにあります。
基本となる三角形の作り方から始め、それをベースに三角錐(すい)を作ります。ひとつの立体造形ができあがると、その後は自分の思いの向くままに三角をつなぎ合わせ、立体の造形へと増殖させていきます。横方向に拡大していく人、上へ上へと伸ばしていく人。皆さん思い思いに試行錯誤しながら、造形を楽しみます。
応用形として、ストローで四角形を作ることもできます。ただしその場合は、四角の中に斜めの材が必要になってきます。なぜなら、四角だけでは強度的に安定しないからです。斜めに入れた材は木造建築では筋交いの働きと同様です。斜めの材をデザインのひとつに取り込もうとする参加者も出てきました。複雑な立体形になっても、形が安定するところを感覚的に見つけてつなぎ合わせます。それがわかれば、無限に造形を拡大していくことができます。
描き方をだれからも教わっていないにもかかわらず、男の子が紙の裏に鉛筆で設計図を描き始めました。きっと頭の中に浮かんだかたちを表現したくなったのでしょう。男の子の横では、お母さんが男の子の書いた設計図をもとにストローを組み立てています。
“ものをつくる”。機械化が進んだ現代の生活の中では、手を動かして何かを作り上げるといった体験になかなか出会うことができません。でも(ストローハウス・ワークショップ)では、集中してひとつのかたちを作り上げることができます。短時間の作業の中で創意工夫を凝らして自分のイメージするかたちへと作り上げていく経験ができます。ストローとクリップという身近にある安価な材料でできるところも魅力です。
参加者の皆さんは強く美しい建物作りに興味を持ってくれたようです。力のバランスやかたちづくりの楽しさを体験しながら、地震に強い建物を支える構造の仕組みを、遊び感覚で直感的に学ぶことができました。
手を動かして作る、あのワクワク感。遊ぶ楽しさ、作る楽しさ、創造する楽しさ。子どもだけでなく、大人も夢中になって楽しめるワークショップです。
出前講座も行いますので、ぜひ気軽にお声かけください。

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問合せ:企業誘致・移住推進課
【電話】内線592

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