■山下りん
文/笠間市長 山口伸樹
イコン画の第一人者である女流画家の山下(やました)りんは、幕末に笠間藩士の家に生まれました。明治初期に単身でロシアに渡り、約2年間絵を学び、帰国後に活躍されました。
幼少の頃から好奇心や意志が強く、決めたことはとにかくやり遂げる女性であったようです。当時、女性が単身で、言葉も分からない外国へ渡ることは、想像のつかない苦労があったと思います。
市内には、山下りんの美術館「白凛居(はくりんきょ)」がびゃっあります(現在、一般開放はしていません)。
また、作家の朝井(あさい)まかての作品に「白光(こう)」という山下りんの生涯を描いた小説があります。山下りんの生き様が分かる読みごたえのある一冊です。ぜひ読んでください。
明治の女性の強い意志を持って行動する姿は、今の時代にも必要なものと感じたところです。
世界へはばたこう。
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