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自治体の皆さまへ

まちおこしのスパイス(1)

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茨城県笠間市

■地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊とは、総務省が平成21年度から取り組んでいる制度で、都市部の意欲ある人材が地方へ移住(最長3年)し、地域力の維持・強化を目的とした支援活動を行うものです。

■地域おこし協力隊卒業特集「トモツナグ有機農園」始動
▼髙山健(たかやまけん)隊員 30歳 千葉県から移住
協力隊としての期間は言い表せないほど濃密でした。お世話になった皆さんには、感謝してもしきれません。来月からは、笠間市内で「トモツナグ有機農園」を開園します!今回は、来月から始まるトモツナグ有機農園をご紹介します。

▽名称の由来
・友部の地で幸せな食と暮らしを、共に未来へツナグ。
・ここに関わる人々がかけがえのない友と繋がり、活き活きと生きるきっかけをつくる。
・人と人を結び付けて離さない繋がりや絆という意味がある「友綱(ともづな)」。
という意味を込めて命名しました。
笠間に来てからたくさんの素敵な方たちと繋がってきたことから、人と人の繋がりを作れることが自分の価値ではないかと考え、この名称にしました。

▽経営理念
「人々がいつまでも活き活きと幸せに暮らし続けられる社会を農業から探求する」
という経営理念を掲げます。
達成するには、「いつまでも豊かな環境と食のある地域づくり」と「人々が自分らしく幸せに暮らせる地域づくり」が必要です。そこで、次の方針を打ち立てました。
(1)環境に優しい農業(有機農業・環境再生型有機農業)を探求する。
(2)経済的・時間的に無理なく続けられる有機農業を探求する。
(3)荒廃する広大な農地を守るため、数ha程度の規模での作物栽培をする。
(4)未来の担い手に繋げるため、「みんなで農活Day」(農業体験)や子どもたちの農業体験、SNS発信などを通じて農業に興味を持つ人を増やす。
(5)人々が自分らしく活き活きと過ごせるコミュニティづくりとして「みんなで農活Day」を実施する。

▽栽培予定の作物
トモツナグ有機農園では、大きく二つの形式「小麦・大豆の有機栽培の輪作」「少量多品目の有機野菜栽培」で作物栽培を実施する予定です。「小麦・大豆の有機栽培」は、初年度は10a程度から開始し、将来的には数ha程度の規模に拡大させる計画です。そのために、安定した販売先の開拓に取り組みます。また、小麦粉やうどん、味噌など、自社ブランドでの委託加工品を笠間市周辺の直売所などで販売していく予定です。
また、NPO法人友部コモンズや茨城大学教授の小松崎将一さんたちが実験をしている「環境再生型有機農業(※)」での大豆栽培で、経済的に成立する栽培体系が確立された際には、トモツナグ有機農園で真っ先に実用化したいと考えています。
「少量多品目の有機野菜栽培」は、笠間市周辺の直売所のほか、笠間市周辺や都内で開催されるマルシェで販売する予定です。
※畑を耕さないなど土壌の生態系をかき乱さない工夫をし、土壌の劣化やCO2放出などを防ぎ、持続可能な食料生産を目指す農法。

▽農業体験の受け入れ
協力隊期間中に実施していた「みんなで農活Day」を「トモツナグ有機農園」の事業として継続します。農作業日の一部を「みんなで農活Day」とし、この日はだれでも農園に来て、作業を体験できます。また、子どもたちの農業体験も積極的に受け入れようと考えています。これらの体験で農業がより身近となり、日本の農業の現状や課題に関心を持ち、理解を深めてもらえればと考えています。

▽最後に
協力隊卒業後も笠間に定住し、独立した有機農家として挑戦を続けていきます。
笠間に来てから、皆さんとの出会いを通して高い視座を得られ、成長できたと思います。これは、私の活動をあたたかく支えてくださった笠間の皆さんのお陰です。とても濃厚で有意義な2年10か月をありがとうございました!!
今後は、「トモツナグ有機農園」をよろしくお願いします!!

▽トモツナグ有機農園公式SNS
旬の野菜や出店、「みんなで農活Day」などの情報を随時発信します

フェイスブックもご覧ください

問合せ:企業誘致・移住推進課
【電話】内線592

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