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編集後記

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北海道天塩町

♪いつも「広報てしお」をご愛読いただき有難うございます。広報担当の菅原・菅野です。
♪〔ヒグマ出没多発〕昨今、ヒグマの出没が増加傾向にあり、特に今年の春以降、道内各地で出没・目撃が多発し、連日のように新聞、ニュースで報道されています。天塩町においても、農村部のほか、市街地近くで複数のヒグマが目撃されています。個人的にヒグマの生態に興味があり、北海道出身のノンフィクション作家が執筆した「神々の復讐・人喰いヒグマたちの北海道開拓史」(中山茂大著/講談社)を、昨年11月に発刊した直後に購読しました。明治初期から昭和20年代までの約70年間に道内で発生したヒグマによる獣害事件・被害など約2、500件について地方紙を含む新聞、郷土史などあらゆる資料から拾い出し、時系列にまとめ、発生場所を地図上にプロットし、科学的な視点からクマ被害を推察分析したものです。その中には明治34 年7月に当時の天塩村で発生したヒグマによる食害事件のことも記載され、歴史上、道内で発生した凶暴性の高いヒグマによる死亡事故例は増毛と紋別を結んだ線より北側に発生している傾向があります。明治期から戦前中後、昭和末まで道内のヒグマ生息数は概ね3千頭前後で推移していました。しかし、平成初期に春熊猟が禁止され、平成10年頃より、捕殺されないことから、その後20年間で個体数は約4倍に増え、現在では推定約1万2千頭が生息し増加傾向にあるようです。歴史上に出現した人喰い熊など攻撃的で凶暴性が高いヒグマの出現率は、1千6百~2千5百頭に1頭(0.04~0.06%)の割合で、現在の生息数から算定すると全道に約5~7頭の「ガチでやばいヒグマ」がどこかに潜んでいることになります。世界広しといえど、ヒグマと人間が共に極めて高い密度で併存する、世界でも稀な地域が北海道だということです。
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