霞ケ浦・北浦は、その広大な面積から多くの水産資源に恵まれ、約50種類の魚が生息しています。その恩恵を受け、本市では漁業や水産加工業、また多彩な郷土の食文化が育まれてきました。
その中でも、国内漁獲量第2位を占めるシラウオは、その透き通った美しい姿から「霞ケ浦のダイヤモンド」といわれて、ワカサギと共に行方の湖の幸として親しまれています。シラウオは、1年の中でも時期によって大きさや味わいの変化があることや、ぷりぷりの魚体、あっさりとした中にある独特の甘味とほどよい苦味から、食材として評価の高い水産物です。
しかしながら、本市の水産業は自然的や社会的な要因から、さまざまな課題に直面しており、持続可能な「強い水産業」への転換が必要となっています。
そこで本市においては、令和3年度からAI技術を活用し、シラウオのブランディングに取り組み、令和5年度にAIによって客観評価する、高鮮度シラウオの認証制度を確立しました。制度の確立により、これまで明確な基準がなかった価格設定において、適切な値付けが可能になり、昨今の不安定な漁獲状況の中、大切な水産資源の有効活用が可能となります。
シラウオについて、本号から隔号で、わかりやすく紹介していきますので、ご覧ください。
●霞ケ浦・北浦の現状
●目指すべき姿
シラウオの高付加価値化により産業構造を再構築し、持続可能な漁業を実現する
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
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