◆行方市指定有形文化財(建造物)
八王子神社本殿
~名工初代桜井瀬左衛門作~
所在地:行方市行方字宮脇944番地
社伝によると、大同2(807)年に創建され、御祭神は国狭槌命(くにのさつちのみこと)で、古くから地域の崇敬を集めてきました。天正4(1576)年に社殿が焼失しましたが、元禄7(1694)年に再建されました。江戸時代には、流鏑馬(やぶさめ)などの神事が盛大に行われ隆盛を誇りました。本殿は、銅板葺三間社流造(どうばんぶきさんげんしゃながれづくり)で、令和2年の解体修理によって、本殿の雲肘木(くもひじき)に当時の名工で成田山新勝寺の三重塔(国指定重要文化財)等を手掛けた「大工棟梁 桜井瀬左衛門」の墨書が発見されました。これによって、建造物としての歴史的な価値が明らかになり、令和4年に行方市の有形文化財(建造物)に指定されました。案内板のQRコードから詳しい説明を視聴できますので、ご利用ください。
※麻生の文化2号(1969)、14号(1982)、27号(1996)、36号(2005)、52号(2021)(麻生町郷土文化研究会)、常陸の宮大工・桜井瀬兵衛(2010)、古建築研究会(一色史彦著)を参考にしています。
問合せ:生涯学習課文化・社会教育グループ
【電話】0291-35-2111
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