◆第8回 目標1「貧困をなくそう」
今号から17あるSDGsの目標を紹介していきます。1つ目は「貧困をなくそう」です。30年前と比較して世界には貧困状態の人は増えているでしょうか。また、地域ではどこが多いイメージですか。
1990年時点では、世界の人口の35%が極度に貧しい暮らし(1日あたり1.90米ドル(2022年から2.15米ドルに基準変更)以下で生活)をしており、半分は東アジア・太平洋諸国でした。2013年には、極度に貧しい暮らしをしている人たちの割合は、世界の人口の11%に減少し、経済発展等により、東アジア・太平洋諸国のこの割合は大幅に減少しました。サハラ以南のアフリカがこの割合の高い地域となり、子どもの占める割合が高いという特徴があります。(日本ユニセフ協会「貧困をなくそう」)日本は「相対的貧困率」が15.4%、子どもの貧困率は11.5%でした。(厚生労働省「2022年国民生活基礎調査」)日本はOECD(経済協力開発機構)による加盟38カ国の2021年の相対的貧困率ランキングでは7位で、G7(主要7カ国)の中で最も貧困率が高い結果でした。(プラン・インターナショナル「世界の貧困率を知る」)私たちにできる取り組みは、貧困について正しく知り、支援団体に寄付や募金でサポートを行うことや、フェアトレード製品を購入することなどが挙げられます。
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