■行方市指定有形文化財(史跡)木崎城跡(きざきじょうあと)
~北浦武田氏の居城~
所在地:行方市内宿1010-1
木崎城跡は、行方台地の東部に位置し、国道354号線沿いにあります。東西北が水壕(すいごう)の役割を果たす深田に囲まれ、中央に武田川が流れています。南は舌状に張りだした台地(標高12~13m)で、自然を巧みに利用した連郭式(れんかくしき)の平丘城(ひらおかじろ)となっています。武田氏の遠祖、清和源氏新羅(しんら)三郎義光の後裔(こうえい)で、甲斐(かい)の守護、武田信満と弟の信久が応永23(1416)年の上杉禅秀の乱に加担して破れ、信久は常陸国武井郷(行方市武田)に逃れて土着しました。その子孫である8代武田民部大輔通信(たけだみんぶたいふみちのぶ)が、天文2(1533)年に木崎城を築城したと伝えられています。現存する遺構は、土塁(どるい)、空堀(からぼり)、水壕、木崎明神などがあり、香取神社は、守護神として城内に再建されたものです。
※郷土北浦31号(2008)、40号(2017)、47号(2024)(北浦郷土文化研究会)、茨城の城郭(2006)(国書刊行会)を参考にしています。
問合せ:生涯学習課文化・社会教育グループ
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