金谷幸晟(かなや こうせい)君
2007年12月20日生
鉾田市在住
小学4年生でラジドリをはじめ、小学6年生に大手RCカーのメーカー専属ドライバーとして契約。
○主な戦績
国際大会 東アジア選手権 優勝
世界選手権 TDC WORLD 準優勝
世界選手権 World Class 3位
R.C.D.C All Japan E-DRIFT Championship 3位
■ラジドリってなに?
ラジドリとはRC(ラジコン)カーをドリフト走行させるテクニックです。また、後輪を滑らせながらコーナーを曲がるテクニックをドリフトと言います。大会やイベントも開催されており、地区大会を勝ち上がった選手が全国から集まる大会である「R.C.D.C All Japan E-DRIFT Championship」は、海外の有力選手も参加して盛大に開催されています。
■対談
市長:毎日の練習はどれくらいしているのですか。
幸晟君:学校から帰ってくるのが夜8時くらいで、それから練習をします。毎日30分以上は練習していて、日によって夜10時まで練習をする日もあります。休みの日は予定などがなければ、朝10時から夜10時まで一日練習しています。
市長:それだけ練習をしていると目をつぶっても出来てしまいそうですね。学校では友達ともラジドリの話をしますか。
幸晟君:大会が近くなったりすると、競技が珍しいので、色々話を聞かれたりします。単純に外国に行くことが羨ましい、という話もありますね。(笑)
市長:珍しい競技ですよね。そのような新しい競技に挑戦する人たちは応援したくなります。ところで、試合で使う車は決まっているのですか。
幸晟君:ボディーは決まっていて、タイヤ周りの調整やモーターなどが違うセッティングのものを何パターンか用意しています。その日のコースコンディションなどに合ったものを調整して使っています。
市長:持ってきていただいた車もモーターの位置が全然違いますね。
幸晟君:そうですね。つける場所によっても重心の位置が変わり、走りに影響するので、それも重要です。
市長:大会のコースはいつも同じなのですか。
幸晟君:毎回違います。先月行われた「R.C.D.C All Japan E-DRIFT Championship2024」では1週間前くらいに図面で提示されました。
海外の大会などでは、コースが整備されておらず、ショッピングセンターの床がそのまま使用されていることもあり、もっと対応力が必要だなと感じたこともありました。
市長:なるほど。
新たに海外のスポンサーがついたと伺いましたが、何かきっかけがあったのですか。
幸晟君:2年前に、タイで行われた大会の時にメカニック関係で助け合いをして、意気投合した、というご縁がありました。その方がドバイの会社の社長さんで、ぜひ応援したいと申出をいただきました。
市長:海外の方とその様な関係性はなかなか結べるものではないですよね。きっと幸晟君の身なりや行動を見て信頼できると思ったのでしょう。縁はとても大事ですね。
幸晟君:はい。本当に色々な人に支えられていると感じています。
市長:練習場には女性や近所の子どもたちも来るのですか。
幸晟君:女性もいらっしゃいます。市内の子も来てくださいますね。
市長:来てくれる子どもたちは、後継者のようになってくれるといいですね。自転車競技(BMX)や陸上競技、バスケなど全国大会や世界大会などで活躍している鉾田市の学生さんたちもたくさんいらっしゃいます。幸晟君をはじめとして、皆さんには一生懸命頑張ってもらって、たくさん活躍してもらいたいと思います。これからも頑張ってください。
幸晟君:ありがとうございます。頑張ります。
■今後の抱負
まずは日本一・世界一になりたいです。そして、ずっとそのまま勝ち続けていきたいと思います。
今年からは実車でのドリフトを本格的にスタートしていきます。ラジコンも実車も、本当にたくさんの人たちに支えられています。ラジコン操縦も実車の運転も、相互にうまく取り入れて、新しい化学反応を起こしていけるように、頑張っていきたいと思います。
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