子どもは、体の機能や構造から病原体の影響を受けやすく、抵抗力も弱いため、全身感染症に発展しやすいといわれています。最近では、予防接種率の低下や低年齢児の集団保育などで、百日ぜき等の感染症の増加がみられます。
麻しん(はしか)やおたふくかぜは、生後7~8か月位までお母さんの免疫抗体により発症はまれですが、百日ぜき、破傷風、結核はその免疫が期待できず、自身で免疫を作って感染症を予防する必要があるため、予防接種が重要です。
予防接種には「定期接種」と「任意接種」があり、年齢に合わせてスケジュールが設定されています。お住まいの市町村で案内していますので、お子さんの接種年齢に合わせ、副反応や注意事項を理解した上で、積極的な予防接種をお勧めします。
県北医療センター高萩協同病院 感染管理担当看護師長 矢吹 貢一(やぶき こういち)
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