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日々平安を願う

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茨城県高萩市

書家・鈴木赫鳳氏に聞く

高萩で生まれ育った書家の鈴木赫鳳(かくほう)氏(73)は、父である鈴木雲鳳(うんぽう)氏と殿村藍田(とのむららんでん)氏に師事。これまで数々の栄誉ある賞を受賞されています。
今年度は、国内最高峰の作家が一堂に出品し、美を競う日展の書の部門で審査員を務められました。
新春にあたり、これまでの書の歩み、書との向き合い方について聞きました。

■書の歩み
書に囲まれて成長し、大学卒業後は、建築関係の会社に就職。本格的に書に力を入れたいと36歳で独立し、父の書道教室も引き受けました。同年、鎌倉の日本芸術院賞の書家 殿村藍田氏に指導を仰ぎ、その2年後には日展に初入選。平成26年と28年には特選を受賞し、入選回数は20回に及びます。
そして令和5年、書の高い見識が求められる第10回日展の審査員に選出されたのです。

■自然体であれ
作品を書く際は「調子込んだり、恰好つけたりせずに自然体であること」とユーモアを交えて話します。
しかし筆を持った瞬間、表情は引き締まり、リズムよく、筆先の形も生かして一気に書き上げます。一字ずつ異なる干支の字の味わいを愛で、「日々平安」の願いを込めました。
「書は、観る人に楽しんでもらうこと」と言いながら書に向き合う時、生き生きと心底楽しんでいるよう。
『気韻とロマン』を求めながら、書の道を歩んでいます。

■略歴

■第10回日展(2023)劉長卿(りゅうちょうけい)『新年作』
※書は本紙参照してください。

▽訳
新年が郷愁を誘う。遠い故郷を思い、ひとり涙を流す。出世は叶わず、人の下で使われるありさま。また春がめぐってきた。山猿と朝夕を迎え、川辺の柳と風や靄(もや)をともにする。我が身はまるで王に仕えた文人のよう。これから何年、この地で過ごすことになるのか。

■新春プレゼント
令和6年の干支の色紙を5名様にプレゼント。応募方法は、本紙P20をご覧ください。

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