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〔特集〕Challenge Shop ―わたしの”挑戦”がこのまちをつくる。(2)

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茨城県鹿嶋市

■鹿嶋 わたなべ
令和5年3月にオープンしたチャレンジショップ制度を活用した、和食割烹料理店「鹿嶋わたなべ」。地元農家の自然栽培野菜、茨城県産や産地直送の食材を使ったコース料理とアラカルトを提供するお店。店内には、一枚板のカウンターがあり、笠間焼の器や酒器が料理とお酒をより一層引き立てます。落ち着いた空間で、極上のひとときをお過ごしください。

場所:鹿嶋市宮下2丁目12番31号
定休日:日曜日、第2・4月曜日
【電話】94-7836(ご予約は電話から)

渡邉智之(わたなべ ともゆき)さん
良子(りょうこ)さん

▽どんなお店ですか?
カウンターで料理を作るのを見ていただきながらコースを中心に楽しんでいただく日本料理店です。鹿嶋の皆さんにおいしいものを食べていただきたいという思いで、全国のいろいろな食材を取り入れています。もちろん茨城県産や地元産食材も取り入れています。鹿嶋で、うちでしか食べられない食材もあると思うので、食材にこだわって提供しています。
例えば近隣だと銚子から鮮魚を仕入れたり、利根川産の天然鰻やモクズガニを仕入れています。自分の経歴の中で、東京の西麻布で会員制のレストランをやっていたことがあるのですが、そこで使っていた食材も引き続き使っています。
コースは8品程度で、限られた品数の中で一番いいものを提供しています。

▽鹿嶋の食材でオススメは?
唐澤さんの自然栽培の野菜、新拓農園さんの野菜、太助レンコンさんのレンコンは使用させていただいています。スタジアム脇の直売所や道の駅でも地のものが多く揃っているので、仕入れることが多いです。

▽ぜひ食べてもらいたい一品は?
今は秋刀魚と九条ネギの土鍋(ページ上部写真)や、モクズガニの内子(右上側写真)も濃厚でおいしい。あとは、デザートにも力を入れていて、茨城県産のサツマイモや栗を使用したデザートもあります。わらび餅(右下側写真)も本わらび粉を使用したこだわりの一品です。
※写真は本紙をご覧ください。

▽渡邉さんの経歴は?
祖父が鹿嶋で呉服屋をやっていて、幼稚園と高校3年間を鹿嶋で過ごしていました。大学卒業後は、内装会社で3年間営業職をした後、鶏料理と京料理店で修行しました。32歳の時に麻布十番で居酒屋を開業し、4年間のうち3年間をミシュランガイドのビブグルマン(※1)に掲載していただきました。お店を気に入ってくれた方の誘いで、シンガポールで1年間出店した後、縁あって東京の西麻布で会員制のレストランを開店しました。コロナ禍を経て、妻と知り合い、妻と2人でできるお店を始めるため、鹿嶋でオープンすることを決めました。

※1:グルメ情報ガイドブック「ミシュランガイド」の評価指標。従来の星(三つ星~一つ星)の評価からは外れるものの、安くてオススメできる店舗に与えられる印。

▽チャレンジショップ補助金を利用しての出店はどうでしたか?
チャレンジショップ補助金は、鹿嶋で出店する理由の1つになりました。鹿嶋の中心市街地が寂れていくのを見ていたので、出店することで、都内からも人を呼べたらという思いでした。店名に「鹿嶋」と付けたのも、鹿嶋のいい農水産物をうちが料理として紹介することで、鹿嶋市の活性化につなげていきたいと思ったからです。

▽唎酒師(ききさけし)って?
日本酒のソムリエ資格です。私は唎酒師の資格を持っていて、お店でも全国各地の日本酒を取り扱っています。オススメは、妻の実家がある福島県で作られている「一歩己(いぶき)」という若い蔵元さんが作る日本酒で、香りもいいですし、料理にも合うお酒です。取り扱うお酒は、蔵に直接出向いて、その方にオススメしてもらうお酒が多いです。おちょこも数多く揃えていて、お好きなものを選んでいただけます。うちでしか味わえない特別感を出せればいいなと思っています。
その他、笠間焼の食器や信楽焼の土鍋、アンティークの食器など、見た目に美しいもので提供しています。

▽今後の目標は?
まずは、鹿嶋の皆さんにぜひ食べに来ていただきたいです。お店を大きくしたりとかは考えていないので、ここで無理のない範囲でやっていきたいです。今後ずっと鹿嶋で続けていければとも思っています。リピートして来ていただけることもあるので、同じものを出さないように、常に新鮮な気持ちで召し上がってもらえる工夫をしています。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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