MY SURFING LIFE (1)

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心と身体を解放し、大自然の中で感じる究極の喜び。波の躍動感と共に風を感じ、自然と一体化する至高のスポーツ、それがサーフィン。今回の特集では、鹿嶋の海で育ち、幼少期からサーフィンに打ち込んでいる木村美海(みう)さんの挑戦、そして生まれ育った鹿嶋の海を守っていくため、環境保全への取り組みなど、鹿嶋の海を愛し、守る皆さんを紹介していきます。
木村さんは、優れた技術とチャレンジ精神を武器に、全国の数々の大会で輝かしい成績を残してきました。(一社)日本サーフィン連盟(NSA)が発表する2023年ショートボード部門のMENクラスにおいて日本ランク3位(※1)に位置しています。木村さんのサーフィンへの情熱と、サーファーとしての成長と魅力に迫っていきます。
また木村さんは、サーフィンだけでなく、環境へ配慮したアパレルブランドを立ち上げ、『鹿嶋の海を守る』という重要な取り組みも行っています。海は私たち鹿嶋人だけでなく、世界中の人々にとっての宝であり、豊かな生態系を育む貴重な存在です。海の持つ美しさと豊かさを守るための具体的な取り組みについても紹介します。
透き通る青さが心を魅了する鹿嶋の海は、鹿嶋ならではの絶景スポット。夏はまだこれから!心踊る鹿嶋の『夏』に飛び込みましょう!

●サーフィンを始めたきっかけは?
サーフィンは5歳の頃からやっていました。サーフィンをしていた父親と一緒に鹿嶋の海岸で遊んでいて、「ちょっとサーフボード乗ってみる?」みたいな感じで始めました。本格的にサーフィンに打ち込むようになったのは、中学の時に出場した大会で勝てなかったことがきっかけです。負けるのが悔しいという思いから、サーフィンに本気で打ち込むようになりました。

●お気に入りのサーフスポットは?
お気に入りの場所は、やっぱり平井海岸です。平井の海は、年中通して波に乗れる日が多く、波が小さくても、形が良い波が多いですね。僕は、平井の波に育ててもらったと思ってるんで、モチベーションはいつも平井にあります。

●上達のためにどんな努力をしてる?
とにかくいろんな場所でサーフィンすること。あとは、今は長く海に入るってことはあまりしていなくて、その代わりにフィジカルトレーニングを週2回行っています。トレーナーと一緒に、どこが足りないかを考えて、自分の映像を元プロサーファーの方に見てもらったり、アドバイスをもらっています。最近は、今まで練習してきた技術を、大会で出せるようにという方にフォーカスして、練習しています。小さい頃は、何時間ボードの上に立ったかは重要だと思うんですけど、20歳を超えて、もっと頭を使ってサーフィンできるように、自分の想像とできるだけ近く、思った通りにボードを動かせるようにという意識でトレーニングしています。

●サーフィン人生で最も忘れられない経験は?
父親とバリ島でサーフィンしたことです。14歳の頃から毎年冬にバリ島で練習させてもらっていたのですが、父親は一度もバリ島に行ったことがなくて…。去年父親が50歳になって、バリ島で一緒にサーフィンできたことは、サーフィン人生の中で、どんな試合に勝つことよりも思い出に残っています。ずっと応援してくれた父親と一緒にバリの波に乗れたのは大きな思い出です。

●サーフィンの魅力は?
僕からしたらサーフィンは生活の一部で、ご飯を食べる、歯を磨くみたいな日常です。海に入るだけで、気持ちがリフレッシュできるのは魅力です。海に入っている時は、海のことしか考えなくていいのがいいなって思います。

●現在、日本ランク3位(※1)ですが、好調の理由は?
今年ここまでやれているのは、家族やサポートしてくれる人たち、スポンサーの方々が、サーフィンができる環境を整え続けてくれているということが大きいです。諦めなかったことと、同じ目標に向かって、家族やみんなの理解や支えがあることが原動力になっています。

●今後の目標は?
短期的な目標は、今年のランキングを上位2番以内で終えること。9月から開催される全国大会で優勝すること。長期的な目標は、プロサーファーの資格を取ること。
プロになれたら、子供たちがサーフィンに関心を持ってくれるような環境を作れたらいいと思っています。鹿嶋でもっと良いサーファーが誕生して、ちょっとずつでもサーフィン文化が出来てくれたら嬉しい。「なかったら作ればいい。」その一端を担っていきたいし、気持ちの「熱さ」を絶やさず、継続するってことが大切だと思うので、サーフィンの火に薪をくべ続けていきたいと思います!

(※1)7月21日時点のランキング

Miu Kimura
木村　美海(みう)(23)
サーファーとして全国各地で開催される大会で活躍するほか、環境保全に配慮したアパレルブランド、Mulino(ムリーノ)の代表を務める。