■鹿島高校生の挑戦と感謝
全国大会準優勝
『茨城!周遊(ぐるっと)おくち旅行』ストーリー
▽「うまいもん甲子園」に挑戦したきっかけは?
伊藤:最初は、私と本村さんが、管理栄養士を目指していることを知っていた担任の小田先生から、うまいもん甲子園への挑戦を勧められたのがきっかけです。3人チームで参加しようということで、クラスで仲のいい松井さんを誘って一緒に挑戦することにしました。
▽メニューはどうやってできた?
本村:応募したのがすごいギリギリだったので、急いで出品するメニューを考えました。とりあえず、何を作るかとか、大まかな形を決めて、細かいところは実際に調理しながら決めていくって感じでした。
伊藤:茨城を「ぐるっと」って感じを表現するために、バーガーは3種類全部がそれぞれ違う味にして飽きないようにしました。例えば「和風あまからお野菜バーガー」は、茨城の特産品のレンコンを輪切りにして大きく使うことで、レンコンの食感を楽しめるように工夫しました。
▽メニュー名はどうやって考えた?
本村:メニューを考えている時にポロッと言ったのがきっかけでした。茨城県の魅力度が低い理由に、観光地同士が離れていて、旅行しにくいということがあったので、「ひとくち食べて、旅行に行った気分になれるようなバーガーが作りたいね」って話になって、「おくち旅行」だ!って思いつきました。
▽決勝大会での調理中、どんな気持ちで臨んだ?
松井:3人それぞれが1種類ずつ担当していたので、自分が担当するバーガーを制限時間内に完成させるために、調理時間はもちろん、見栄えも意識しました。ただ、きれいな見栄えを意識しすぎると時間がかかってしまうので、調理時間とのバランスをよく保ちながら手際よくやるように意識して。結構、夢中になってやっていました。
▽プレゼンでのPR動画がとても好評だったけど、どんなことを意識して制作した?
本村:一番は、やっぱり茨城県の魅力が伝わるといいなっていうのを意識して作りました。あとは、大会出場を決めた時から、私たちを支えてくださった方々への感謝も、忘れずに伝えたいと思って。この2つが、PR動画の軸になっています。地域の人たちにたくさん出演してもらって「私たちは、こんなにたくさんの人たちに支えてもらって大会に挑戦しているんだ」という感謝の気持ちを込めて動画を制作しました。
▽準優勝が決まった時の気持ちは?
伊藤:びっくり!まさか呼ばれると思ってなかったです。普通科なので、調理服(コックコート)とかもないし。私たち1校だけが浮いていて、呼ばれた時はすぐには実感が湧かなかったです。
▽このバーガーが有名になったら?
松井:それはとてもうれしいことです。簡単に作れるので、たくさんの人にレシピを知ってもらって作ってもらいたいです。茨城の特産品だけで作ったこのバーガーが有名になることで、きっと茨城県の食材も有名になると思うし、そういう意味ではすごくいいことで、うれしく思います。
▽今回の経験で学んだことは?
本村:地域の特産品がたくさんあることを知れたのはとてもうれしかったし、自分が住んでいる地域なのに全然知らないことがたくさんあって、知ることができたのも楽しかったし、うれしかったです。私たちの挑戦に、地域の方々がこんなにたくさん協力してくれるんだってことにも感謝の気持ちでいっぱいです。とても優しい地域でした。
伊藤:うまいもん甲子園に参加してからいろいろな人とのつながりが強くなったし、いろいろな人の力があって商品は売られているんだなっていうことに気づけたので、それに自分たちが参加できたことがうれしく思いました。
松井:夏休み前から集まったりして、11月3日の全国大会が終わるまで長期戦でした。もちろん良いことばかりじゃなくて、大変なこともたくさんありました。集まりに参加できなかったこともあったのですが、周りの方や地域の方に支えてもらい、全国大会で準優勝して、自分たちの料理が有名になったことがすごくうれしくて、いい経験になったと思います。
▽卒業後の目標は?
伊藤:この大会でたくさんの経験をしたので、管理栄養士になるために、自分が学びたい栄養学の道に進んでからも、この経験を生かして大学での勉強を頑張りたいなって思います。
本村:将来、管理栄養士になりたいという目標があるので、みんなが体験できるようなことじゃない今回の経験をちゃんと生かしたいです。この経験で、食事の楽しさを知ることができたので、管理栄養士になった際も、メニュー作成などに生かして、たくさんの人たちに食事を楽しんでほしいなって思います。
松井:将来、教員になるために進路を考えていますが、自分のこれまでのスポーツの経験から、スポーツとも関わっていきたいと思っています。スポーツも食事とすごく密接なつながりがあると考えているので、自分の進路先や社会人になったときでも、この経験を生かしていきたいです。また、料理だけじゃなく、いろいろな人と関わったり、チームでやり遂げることの大切さも学んだので、今後もこの経験を忘れずに生かしたいと思います。
▽支えてくれた皆さんにメッセージ
本村:初めてお会いした時から、たくさんのアドバイスをしてくれて、私たちのためにたくさん動いてくれました。初対面なのにすごい支えてくれて、どうしてこんなに初対面の私たちに、ここまで手を差し伸べることができるんだろうって思いました。私もそんな大人になりたいと思います。本当にありがとうございました。
茨城県立鹿島高等学校
普通科3年生
松井 心琴(まつい みこと)さん
茨城県立鹿島高等学校
普通科3年生
本村 美紅(もとむら みく)さん
茨城県立鹿島高等学校
普通科3年生
伊藤 海七(いとう うな)さん
第13回うまいもん甲子園全国大会の様子はYouTubeで配信中
本紙を参照ください
【鹿島高校生出演時間】
・オープニング 5:38~
・調理 58:40~
・プレゼンテーション 1:40:20~
・表彰式
企業賞(1) 5:31:50~
企業賞(2) 5:36:05~
準優勝 5:50:45~
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