「介護のしごとって大変そう…」。そんなイメージを持っていませんか?介護テクノロジーの活用による生産性の向上や働きやすい職場環境の整備などにより、介護の現場は日々変化しています。
■データで見る介護の変化
介護のしごとに対して「体力的にきつそう」「すぐに辞める人が多そう」などのイメージを持っている方もいるかもしれませんが、介護の現場は働きやすさを追及し、日々変化しています。
・県内の超過労働時間数(月)
出典:賃金構造基本統計調査
・県内の離職率
出典:介護労働実態調査、雇用動向調査
・県内の介護職員の所定内給与(月額)
※夜勤手当などは含まれていません
出典:賃金構造基本統計調査
「国の方針で、介護職員の処遇改善(賃上げ)が進められていて、着実に給与水準がアップしとるばい!」
「日中勤務や夜間勤務、短時間勤務など、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができて、離職率も全職業平均より低いんです。」
■介護テクノロジーの普及
介護ロボットやシフト作成を効率化できるシステムなど、介護テクノロジーを導入する最大の目的は、業務改善・効率化による職員の業務負担軽減や介護サービスの質の向上です。県内でも介護テクノロジーを導入する事業所が増えていて、利用者とふれあう時間を増やすなどの取り組みが進んでいます。
県内事業所の介護テクノロジー導入率(県長寿社会課調べ)
◇活躍する介護テクノロジーの例
利用者のベッドや居室空間にセンサーを設置し、見守りシステムと連携させることで、離れた場所でも利用者の状況を確認できます。職員の負担軽減や夜間帯の人手不足解消につながっています。
出典:介護ロボット・ICT導入効果報告書における事業所事例
■職場環境の変化
介護の現場は、子育て中の方やセカンドライフを過ごすシニア世代の方、キャリアアップを目指したい方など、働く人のライフスタイルに合わせた働き方ができる環境に変化しています。
・子育てと仕事を両立
夫婦で介護のしごとをしています。子どもが生まれた時は、夫婦で育児休暇を取得し、その後は妻が短時間勤務制度を利用して、協力しながら子育てと仕事を両立しています。職場は子育て中の職員へのサポート体制が整っており、子どもの急な病気の時など、柔軟に対応してもらえて助かっています。私が介護のしごとを始めた頃と比べて、男性職員の育児休暇取得も当たり前になり、働きやすい環境が整っています。
(介護職員歴8年 山口さん)
・シニア世代も活躍
50代から介護のしごとを始め、70代になった今はパートタイムで、介護職とホームヘルパーをしています。職場は分からないことがあればすぐに相談できる温かい雰囲気です。また、利用者とのふれあいの中で感謝の言葉をいただくたびにこの仕事を続けて良かったと感じます。介護テクノロジーが普及して、年齢に関係なく働きやすい職場環境が整っているので、私のような元気なシニア世代もどんどん活躍してもらいたいと思っています。
(介護職員歴21年 山田さん)
・キャリアアップをサポート
子育てが一段落し、新しいことに挑戦したいと思い、社会福祉士の資格取得を目指しました。仕事をしながらの勉強は大変でしたが、シフトの調整など職場のサポートもあり、資格を取得することができました。介護業界全体で職員のキャリアアップをサポートする体制の整備が進んでおり、私の職場でも資格取得のための特別休暇や費用支援など、以前はなかった制度が充実していて、職員のキャリアアップを全面的にサポートしてくれていると感じます。
(介護職員歴14年 網本さん)
◇介護のしごとに従事したい方を応援!
県では、介護のしごとに従事したい方を対象とした取り組みを行っています。興味・関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。
・介護のしごと体験(無料)
県内の老人ホームなどで、介護職員や介護サポーター※の仕事を1日体験できます。
※介護職員を補助し、主に掃除や洗濯などを担う
・福祉の求人求職マッチングサイト「wel(ウェル)なが」
県内の介護施設の求人情報のほか、介護職員になるまでの流れや介護に関するイベント情報などを確認することができます。
高齢化が進む中、本県の生産年齢人口の減少はさらに深刻になることが見込まれており、介護の現場を支える人材の確保は重要な課題です。今後も、介護のしごとの重要性や魅力を伝え、介護のしごとに対する理解を深めていただき、多くの方に興味を持ってもらえるよう取り組んでまいります。
長崎県知事 大石賢吾
問合せ:県の長寿社会課
【電話】095-895-2440
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