県内で頑張っている企業や人にエール(応援)を送ります!
■株式会社髙田牧場(南島原市)
お話を伺ったのは
代表取締役 髙田紳次(たかだしんじ)さん
県内唯一の「あか牛」の肥育農家。
餌にこだわって大切に育てたあか牛は、
赤身とサシのバランスが取れた最良の肉質です
◇県内唯一のあか牛肥育農家
南島原市有家町の自然豊かで広大な敷地で、祖父の代から肉用牛の繁殖と肥育の一貫経営に取り組んでおり、2009年に法人化しました。私は21歳で就農し、現在の和牛の肥育頭数は全種合計1,200頭で、黒毛和種や交雑種に加え、今では希少となった「あか牛」と呼ばれる褐毛(あかげ)和種100頭を県内で唯一肥育しています。あか牛は脂肪分が少なく、ヘルシーなことから、近年、需要が高まっています。
◇国産の餌で純国産のあか牛を育てる
あか牛は熟練の目利きで選び抜いた子牛を毎月5頭ほど仕入れ、一般的な肉牛よりも長い期間育てて出荷しています。育てる上で最もこだわっているのが餌です。地元企業が廃棄予定の菌床やおからなど数種類を牧草に混ぜて発酵させた独自の餌を、自社の飼料配合工場で製造しています。常に新鮮で、栄養価の高い餌を与えることで、元気で良質なあか牛を育てることができます。
◇幅広い消費者のニーズに応える
あか牛は、旨みのある赤身と程よい脂肪のバランスの良さが特徴で、ジューシーで柔らかいと評判です。オンラインショップで販売を行うほか、スーパーや飲食店と契約し、高級なものから手頃な価格のものまで、消費者のニーズに合わせた精肉を提供しており、将来的には直売所の開設も視野に入れています。今後も大規模経営の維持拡大を行いながら、農大生の受け入れや新規就農者の積極的な雇用などにより、人材育成にも貢献していきたいです。
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