■地域の特色ある文化・芸術〔新上五島町〕
7つの有人島と60の無人島で構成され、豊かな海に囲まれた新上五島町。近隣の五島市や小値賀町、宇久島と交流が盛んで、互いに影響を受けつつ独自に発展した文化が受け継がれています。
◇有川十七日(じゅうしちんち)祭り
約400年前に3年続けて6月の決まった日に水難事故の犠牲者があったことから、石祠(せきし)を建て、即席の「にわか芝居」を奉納したのが始まりとされる海童(かいどう)神社発祥の祭りで、小さな舞台を備えた山車(だし)が練り歩き、9カ所で寸劇や踊りをにぎやかに披露します。
◇上五島神楽
400年以上の歴史を持つ新上五島町最大の伝統芸能で、大太鼓・小太鼓のリズムに乗った躍動的でメリハリの効いた舞が特徴です。秋の例大祭では、上五島・新魚目・奈良尾地区の多くの神社でにぎやかに舞が奉納されます。
◇有川神楽
有川地区にある8つの神社で奉納される神楽で、毎年10月1日・2日に行われる有川神社の秋の例大祭では多くの舞が奉納されます。神楽の際に歌われる神歌は、古今和歌集から取り入れた和歌が多いのが特徴です。
■〔ながさきピース文化祭2025プレイベント〕「ちょっと見てみんね!神楽の世界」を開催します!
壱岐、五島、平戸の各地域に伝承される国指定重要無形民俗文化財の神楽が一堂に会します。オープニングには特別支援学校の和太鼓部が出演予定です。ぜひお越しください!
日時:2月24日(月・祝) 13時~17時
場所:アミュプラザ長崎かもめ広場(長崎市尾上町)
問合せ:県の学芸文化課
【電話】095-894-3384
今年9月から本県で開催される「ながさきピース文化祭2025」に向け、県内の特色ある伝統芸能や文化活動を地域ごとにシリーズでご紹介します。
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