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【特集】共家事・共育てのススメ~誰もが活躍できる長崎県へ~(1)

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長崎県

長崎県では、人口減少や少子高齢化が全国より速いスピードで進んでおり、労働力不足の解消や地域社会の維持、新たな価値の創出において、「男性は仕事、女性は家庭」のような固定的な性別役割にとらわれることなく、誰もが個性と能力を十分に発揮できる社会の実現が求められています。
家族のあり方や社会情勢の変化により、共働き世帯が増え、働く女性も年々増えていますが、地方公共団体や民間事業所の管理職に占める女性の割合はまだまだ低い状況です。その背景として、結婚・子育てが想定される代から女性の非正規雇用の割合が増えており、家庭での家事や子育ての負担が女性に偏っていることが要因の一つだと考えられています。
このため県では、家庭内の固定的な役割分担を解消し、性別にかかわらず家事・子育てを担う「共家事・共育て」の推進に取り組んでいます。

雇用形態の内訳(女性)

出典:令和5年 労働力調査(基本集計)

共働き世帯の推移

出典:令和6年版 内閣府男女共同参画白書

■長崎県の実情は?
昨年7月から8月にかけて、県民意識調査を実施したところ、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に賛成する人の割合は2割程度で、5年前に実施した前回調査(40.3%)と比べて半減しています。社会情勢の変化の中で、性別による固定的な役割意識は若い世代を中心に解消されつつありますが、次の調査結果が示すとおり、実態として、現在でも家事や子育ての多くを女性が担っています。

◆家庭内の役割分担
県が行った調査によると、県内の結婚している人・パートナーと暮らしている人の家庭では、家事や子育てについて、主として女性が担う割合が高く、そうした役割が女性に偏っていることが分かります。

出典:令和6年度 男女共同参画社会に向けての県民意識調査報告書

◆名もなき家事をご存じですか?
「食事の支度」の事前準備として、「献立を考える」や「食材の買い物」が必要です。生活の中には、このような名もなき家事がたくさんあります。あなたの家庭では誰が担っているかチェックリストで確認してみましょう。

▽食事の支度
自分 パートナー
・献立を考える
・調味料の補充
・食材の買い物
・食器類の準備
・食後の食器の片付け
・食器洗い
・乾いた食器の片付け
・シンクの排水溝の処理
・冷蔵庫の整理

▽洗濯
自分 パートナー
・洗剤、柔軟剤の補充・交換
・洗濯槽フィルターの掃除
・寝具の洗濯、交換
・タオルの交換
・洗濯物を干す
・洗濯物を畳む
・洗濯物の仕分け
・洗濯物をしまう
・アイロンがけ

▽掃除
自分 パートナー
・掃除機のごみを捨てる
・掃除機のフィルターの掃除
・ごみを集めて分別する
・新しいごみ袋のセット
・段ボールを畳んで束ねる
・捨てるペットボトル、瓶、缶の洗浄
・不要な郵便物の個人情報を伏せて捨てる
・掃除用洗剤の補充・交換
・掃除道具の買い替え

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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