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つたえるけん 佐世保市

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長崎県

静かな焼き物の里、三川内地区
かつて「三川内銀座」と呼ばれにぎわった通りに、若者が集う楽しいスポットができています。

■今月のつたえるひと
福田(ふくだ)ヒロシさん
兵庫県出身。23年前、転勤をきっかけに三川内に移住。現在は三川内の古民家で「くつろぎカフェ」と「三川内よろづ米屋」を経営しながら、三川内を面白くしたい人たちとまちづくりに取り組んでいる。

■かつてにぎわった「三川内銀座」を復活させたい
23年前に仕事で初めて三川内を訪れました。大きなスーパーも銀行も何も無いことに驚きましたが、暮らしていくうちに、自然が豊かで、のんびりしたまちの雰囲気が好きになっていきました。たまたま借りた家が敷地300坪ほどの大きな古民家だったので、仕事を続けながら空いた部屋を利用して、2009年にカフェを始めました。最初は三川内までお客さんが来てくれるのか不安でしたが、市内外から訪れてくれて、最近は外国人のお客さんも増えています。
三川内は今でこそ静かなまちですが、昔は三河内駅付近の通りは「三川内銀座」と呼ばれるほどにぎやかで活気があったそうです。今もその周辺には昔の面影を残す建物などがあり、風情がありますが、地元の人はその良さに気づいていないようで、3年ほど前に元旅館だった「米屋」という建物を取り壊す話が出ました。かつての三川内銀座にあったその建物が無くなったらまちの雰囲気が変わってしまうと思い、有志を募って、地域のコミュニティスペース「三川内よろづ米屋」として活用することにしました。うれしいのは、カフェや地元の作家による雑貨の販売、イベントなどを行ううちに、三川内をもっと面白くしたいと思う人たちが集まるようになったことです。働くスタッフもみんなここが好きで集まった人たちで、この夏には米屋の一角で若者がバーを始める予定です。
今では、三川内は何も無いからこそ伸びしろがあり、可能性をいっぱい秘めていると思うようになりました。できれば今後も空き家を活用して、少しでもまちを楽しく、若者が楽しめるまちにしていきたいですね。自分たちが何かすることによって、三川内の魅力発信につながればいいなと思っています。

▽させぼ四季彩館
佐世保の農産物や加工産品、銘菓、三川内焼の陶磁器など佐世保ならではの特産品約800点のほか、九十九島の美しい海でとれた新鮮な海産物なども販売されています。

▽三川内山公園
三川内皿山の通り沿いにある川と緑に包まれた静かな公園。壁には三川内焼が飾られているほか、窯元めぐりの休憩場所としても利用できます。

▽陶祖(とうそ)神社
三川内焼の祖の一人である如猿(じょえん)を祭る神社。如猿は今村三之丞(さんのじょう)の子で、天草陶石と針尾三ツ岳の網代(あじろ)土を調合して白磁を焼成し、将軍家や皇室へ献上していました。その功績がたたえられ、陶祖神社は代々、平戸藩御用窯(御細工所)の棟梁を務めた今村家の先祖が祭られています。

▽釜山(かまやま)神社
三川内皿山の天満宮の境内地で、三川内焼の祖の一人である高麗媼(こうらいばば)を祭る神社。1670年に106歳で亡くなる時に「ひつぎを燃やして煙が地をはったらこの地へ埋葬し、天へ上ったら骨を朝鮮半島に帰してくれ」と遺言を残し、煙が地をはったため、この地に祭られたといわれています。

▽三川内焼美術館 三川内焼伝統産業会館
各時代の名品が並ぶ美術館と、現在の窯元の代表作品が集められた伝統産業会館が併設され、数多くの三川内焼を一堂に見学できる日本随一の施設。絵付けや透かし彫りの体験(有料)もできます。

▽佐世保市うつわ歴史館
縄文時代から近代の三川内焼まで、佐世保の「うつわ」の歴史や特徴、制作工程などが映像や模型で紹介されています。また、泉福寺洞窟から出土した世界最古級の土器「豆粒文土器」のレプリカも展示されています。

■のどかな焼き物の里で開催! みかわちコスモスさんぽ
コスモスが咲く季節に1日だけ開催されるイベント。農産物や陶器、飲食店などさまざまなお店が出店するほか、こども広場などが登場します。
日時:10月15日(日)9:30~15:30
場所:小森川周辺(三川内中学校近く)
※入場無料。駐車場は三川内焼伝統産業会館をご利用ください

問合せ:三川内地区自治協議会
【電話】0956-30-7557
(火・木曜の8:30~12:30のみ)

■伝統ある焼き物の里で絵付けを体験!
三川内焼に伝わる伝統の絵柄を下書きに沿って絵付けを行いながら、400年に渡る三川内焼の歴史を体感します。
※イベント開催日やプログラムの詳細はウェブサイトなどでご確認ください
場所:三川内よろづ米屋(佐世保市三川内本町)

問合せ:みかわちの魅力あるまちづくり実行委員会

■佐世保市のお土産
▽三川内焼の豆皿
平戸藩の御用窯として発展した三川内焼は、繊細な細工や造形が特徴です。近年人気の豆皿も文様や絵柄は各窯元によって異なり、一つ一つ手描きされています。

問合せ:三川内陶磁器工業協同組合
【電話】0956-30-8311

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