■地域の特色ある文化・芸術【小値賀町】
大小17の島々で構成される小値賀町。島内には古代から人が住み続けてきた痕跡があり、かつては捕鯨基地としても栄えました。人口減少が続くいまでも、町民の心根(こころね)には「おもてなし」の文化が根付いています。
◇小値賀の祝唄(いわいうた)「おおうた」
祝い事の席で地区住民によってうたわれる祝唄で、基本的に座付(ざつけ)・中唄・締唄の3曲で構成されています。祝い事のクライマックスの場面で披露されることが多く、結婚式や子どもの初のぼり、還暦など祝い事の種類に応じて歌詞が決められているほか、各地区によって独自の節回しや文言が伝承されています。
しかし近年、地域を挙げて行われる祝い事が減少し、各地区の「おおうた」の歌い手は徐々に減りつつあります。そんな中、地元の若者たち十数名で活動している郷土芸能保存会「今魂(こんこん)会」が町の行事の中で「おおうた」を披露したり、小値賀小学校大島分校の児童が授業の一環で、大島地区に伝わる「おおうた」を練習し、地区行事や卒業式で披露するなど、伝統を受け継いでいく取り組みも広がっています。
■【ながさきピース文化祭2025プレイベント】長崎県知事杯ダンスコンテストandショーケースイベントを開催!
県内の小学生から大学生までを対象としたダンスコンテストのほか、県内のダンス教室などで活動する団体を対象としたショーケースイベントを開催します。また、県内の高校生ダンス部(サークル・同好会含む)を対象とした「高校生ダンス部選手権」も同日開催します。若者の躍動感あふれるダンスをぜひ会場でご覧ください。
日時:10月22日(日)12時開演
場所:諫早文化会館大ホール(諫早市宇都町)
入場料:無料
問合せ:県の文化振興・世界遺産課
【電話】095-895-2764
令和7年度に本県で開催される「ながさきピース文化祭2025」に向け、県内の特色ある伝統芸能や文化活動を地域ごとにシリーズでご紹介します。
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