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【特集1】地域の医療を守るために

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長崎県

少子高齢化が進む中、特に離島・へき地において地域医療を担う医師や看護師といった医療人材が求められています。今回は、県が行っている医師・看護師の養成や支援に関する取り組みについて紹介します。

■長崎県の現状
◇医師
本県の人口10万人あたりの医師の数は、全国で5番目に多くなっていますが、本土と離島の間や本土内でも医師の数に差が見られます。
県では、県民の皆さんが住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、離島・へき地をはじめとする地域医療に貢献していただく医師を養成し、学生期から卒後の医師としてのキャリア形成まで、切れ目のない支援を行っています。

◇看護師
看護師の活躍の場は、病院などの医療機関だけでなく、訪問看護ステーションや介護施設、保育所などへも広がっています。特に、離島・へき地においては、地域の安全・安心な医療を支えるため、多くの看護師が求められています。
県では、1人でも多くの看護師の方に県内で働いていただけるよう、修学資金の貸与や看護の資質向上のための研修、仕事と家庭の両立支援、離職後の復職サポートなどを実施しています。

■地域医療を志す医師のキャリア形成支援
◆〔学生期〕地域医療を志す学生を支援
将来、離島・へき地での地域医療を担う医師を志す方を対象に、入学金・授業料、生活費などを貸与しています(6年間で約934万円)。また、地域医療の現場での実習や先輩医師との交流、関係病院への見学なども県が支援しています。

卒業後、必要勤務期間(貸与期間の1.5倍以上、その内離島・へき地に1/2以上)勤務すると、貸与を受けた修学資金の返還が免除されます。

◆〔卒後~勤務医〕それぞれに応じたキャリア形成支援
▽専門医取得に向けて
上記、必要勤務期間中の専門医取得も可能で、長崎大学病院や長崎医療センターなどと連携した専門医研修が可能です。

▽総合的な診療を学ぶ
特定の病気の診療だけでなく、地域に根差した多様な場面での診療を通じて、総合的な診療能力も身に付けることができます。

▽必要勤務期間後
これまでの経験を生かし、県内をはじめ、自らが望む進路に進むことができます。

◆先輩医師にインタビュー
▽離島医療を担う医師として働く
長崎県上五島病院 平 光寿(ひらみつひさ)医師

Q.離島で医師になろうと思ったきっかけ
中学時代の恩師に離島医療を担う医師になることを勧められたことがきっかけです。
Q.離島医療の魅力は
病気そのものだけでなく、その人の生活環境なども含めて幅広く考慮しながら、包括的な医療を提供できる点は非常に魅力的です。
Q.医師を目指す方や医学生へのメッセージ
離島・へき地であっても医師としての実力を育てる環境が十分にあります。ぜひ見学に訪れてください。

■看護職員へのサポート
◆〔学生期〕未来を支える看護学生を支援
看護師等学校または養成所に在籍する看護学生で、卒業後、県内の医療機関などに就業する意志がある方に対して、修学資金を貸与しています。
看護師課程:月額32,000円(年額384,000円)
准看護師課程:月額21,000円(年額252,000円)

卒業後、看護職員として県が定める医療機関などで一定期間勤務すると、貸与を受けた修学資金の返還が免除されます。

◆〔卒後~就業〕ライフステージに応じたサポート
▽新人・中堅
新人看護職員研修・スキルアップ研修など、能力向上に関する研修を実施しています。

▽子育て世代
病院内保育所の運営を支援し、子育て中も安心して働くことができる環境を整備しています。

▽復職
復職・再就業に関する無料相談窓口やシミュレーターを使った看護技術研修を実施し、現場への復帰を後押ししています。

◆先輩看護師にインタビュー
▽地域を支える看護師として働く
長崎県上五島病院 赤波江 千夏(あかばえちなつ)看護師

Q.離島で看護師になろうと思ったきっかけ
県内での就職を考えていた時に、学校の先生の勧めもあり、地元・上五島の病院で離島医療に携わりたいと思いました。
Q.看護師の魅力は
入退院を繰り返して不安が大きい方や病院での最期を望む方など、患者さんの一番近くで気持ちに寄り添った看護ができることです。
Q.看護師を目指す方や看護学生へのメッセージ
看護師は、患者さんからうれしい言葉やたくさんの笑顔をいただける仕事です。目標に向かって頑張ってください。

問合せ:県の医療人材対策室
医師確保推進班【電話】095-895-2421
看護師確保推進班【電話】095-895-2423

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