■地域の特色ある文化・芸術【佐々町】
緑と水に恵まれた自然豊かな佐々町では、例年10月に行われる「おくんち」や古典邦楽「神田雅楽(こうだががく)」が伝承されており、四季折々の美しい景観とともに伝統文化に触れることができます。
◇おくんち
1144年に、神酒(みき)・しとぎ・餅・串柿・ミカン・懸魚(げぎょ)を供え、郷中安全で五穀豊穣(ほうじょう)であるように祈願されたことが始まりとされ、1804年には悪疫流行を鎮めるために、みこしを担いで村中を巡行し、海浜まで巡ったといわれています。
現在は、「はなたこさん」と呼ばれ親しまれている猿田彦(さるたひこ)神という天狗の面をかぶった神が先頭に立ち、町中を練り歩く秋の恒例行事となっており、子ども相撲大会も開催されるなど、町は大いに盛り上がります。
◇神田雅楽(町指定無形文化財)
佐々町神田地区には、明治時代から伝わる「神田雅楽」が伝承されており、町の無形文化財に指定されています。物静かな中で奏でられる荘厳なしらべは、慰霊祭や地域の祝い事・葬儀のほか、県芸能大会や寺院関係の行事などでも演奏されています。
現在は、後継者の指導にも力を入れており、保存会をつくるなど伝承文化の保存に努めています。
■県内最高峰の美術展「第19回長崎県選抜作家美術展」を開催
長崎県選抜作家美術展は、本県を代表する優れた作家の作品を一堂に展示する県内最高峰の美術展です。豊かな感性と創造性にあふれた作品の数々を、ぜひご堪能ください。
問合せ:県の文化振興・世界遺産課
【電話】095-895-2764
令和7年度に本県で開催される「ながさきピース文化祭2025」に向け、県内の特色ある伝統芸能や文化活動を地域ごとにシリーズでご紹介します。
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