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自治体の皆さまへ

市長コラム 結集のススメ

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長崎県五島市

■健康で長生きしましょう
五島市では、今年も毎日多くの方がお亡くなりになり、このままのペースでいくと昨年(704人死亡)を上回る見込みです。
亡くなられた方の死因をみると、1位「がん」、2位「心疾患」、3位「脳血管疾患」と続きます。これらの病気は、がん検診や健康診断(特定健診)で予防できます。これまで、このコラムでもお願いしてきましたが、なかなか受診してもらえません。
五島市民の平均寿命は、男性が県内最下位(21位)で他の市町に比べ1歳早く亡くなっています。女性も県内で10位、健康寿命も男女ともに短い状況にあります。

「どうしたら市民の皆さまに健康で長生きしてもらえるか」との思いから、五島市は県立大学や森永乳業などと連携し、「健康寿命延伸プロジェクト」を展開しています。
その一つとして、投薬・治療をしていない約300名の市民の皆さまの食生活や運動習慣などを詳しく調べました。その結果、

(1)全体の2/3が高血圧または高血圧予備群
(2)全体の60%が塩分の取り過ぎ
(3)50歳代以下の年齢層で野菜摂取量が少ない
(4)30歳代や40歳代で運動習慣がある人が少ない
(5)カルシウム摂取量が少ない(骨が折れやすくなる)
(6)腸内のビフィズス菌が少ない
(7)男女とも菓子類の食べ過ぎ
(8)魚類の摂取量が高く健康維持に役立っている

などが分かりました。
7月9日の「健康寿命延伸プロジェクト研究報告会」に講師としてお招きした県立大学の武藤慶子名誉教授の「食べ方上手は生(活)き方上手」、「無理せずできることから」という言葉が忘れられません。

(1)塩分の取り過ぎや菓子類の食べ過ぎに注意
(2)野菜や乳製品をもっと多く食べる(飲む)
(3)体を動かす

今や「がん」は死の病ではありません。「がん検診」で早めに見つけて治療することができます。「心臓血管障害」や「脳血管障害」は生活習慣病です。健康診断(特定健診)を受け、普段の食生活や運動などに気を付けていただければ予防できます。
医学の進歩で死を先送りすることはできるようになりました。しかし、人生最後の期間を、できるだけ長く、健康で周りの人に囲まれて暮らしたいというのが家族も含めてみんなの願いです。

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