■復職を希望する高次脳機能障害の男性
前回に引き続き、「福祉の相談窓口」で受けた相談事例を紹介し、抱えている課題に適した支援機関や制度を案内します。なお、紹介する相談事例は個人を特定できないよう、個人情報や相談内容の一部を変更しております。
▽相談内容
相談者は、2年前交通事故に遭い、高次脳機能障害の診断を受けたAさん。Aさんは40代の男性で、妻と小学生の子どもがいます。リハビリも落ち着いたため、そろそろ働き始めたいと考えるようになりました。
高次脳機能障害にはさまざまな症状がありますが、Aさんは「新しいことをなかなか覚えられない」、「集中力が続かない」、「道順が分からなくなってしまう」といった症状が見られました。
▽窓口の対応
社会福祉課の障害福祉サービス全般を扱う相談員につなぎ、今後の流れを確認しました。
障がいのある方の働き方として、企業などへ就職し雇用契約を結んで働く「一般就労」と、福祉サービスを受けながら働く「福祉的就労」があります。Aさんは一般就労を希望していたため、「障害者就業・生活支援センター(通称ナカポツ、以下「ナカポツ」)」が紹介されました。ナカポツでは、Aさんの症状に合わせた職業準備訓練や希望する就職先への同行、また就職した後も継続して働けるよう定期的に訪問を行います。Aさんはナカポツへ興味を示し、後日相談に行くことになりました。
その後、Aさんはナカポツの支援を受けながら一般就労し、現在も意欲的に働いています。
問合せ:福祉の相談窓口(社会福祉課内)
直通【電話】76-3222
<この記事についてアンケートにご協力ください。>