■60代後半の妻と70代半ばの夫の話
60代後半の妻、70代半ばの夫がいました。突然、妻が病に倒れ、夫は独り暮らしとなり、入院中の世話をすることに。しかし夫は、家事はおろか、妻の所持品がどこにあり、何が必要なのかも分かりません。
妻の姉妹や子どもたち夫婦のサポートもあり、家事や妻の世話を少しずつこなせるようになりました。妻が元気な間は、家庭を顧みず仕事と趣味だけに生きていた夫は、妻が病に伏して初めて、自分がどれほど周りに支えられていたかを感じます。特に、妻の支えなしに今までの暮らしは無かったと実感しました。
夫は家庭を妻に任せきりにしていたことを悔やんでいますが、5年に渡る闘病生活を共に過ごせたことで、今までの自分の人生を顧みることができました。
妻は子どもたちにこう言いました。「お父さんからこんなに愛されているとは思っていなかった」。妻が亡くなってから、夫は仏壇の前で日に何度も語りかけ、事あるごとにお墓に行っています。
今、皆さんは、隣にいる大切な人を幸せにできていますか?あなた自身は幸せですか?
大切な人のために、今の自分は何ができるか、一度考えてみましょう。
問合せ:男女共同参画下五島地域活動促進会事務局(市民課住民生活係内)
【電話】72-6144
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