五島の逸品と生産者をご紹介 ごとうの極上

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■厄介うに
うた丸
玉之浦町の荒川湾で素潜り漁をしている森川純(もりかわじゅん)さん。平成29年に五島市に移住し、令和3年から「うた丸」を営んでいます。
五島市に移住した当初から水産関係の仕事をしていましたが、「海に囲まれた五島でしかできない仕事を自分でやりたい」と一念発起。漁業歴30年の師匠との縁があり、素潜り漁師になりました。これまで素潜りの経験はなく、最初の1年は手探りでしたが、経験を積むうちに扱う商品が増えたり、販路を拡げたりしました。
森川さんは「素潜り漁を活かし、新しいことに挑戦したい」という思いから、荒川に活き貝や伊勢海老などを取り扱う無人販売所を開設。商品を置いてから30分で売り切れることもあるほど人気だそうです。
このようにして始まった「うた丸」ですが、漁場はガンガゼウニなどによる磯焼けが広がっていました。ガンガゼウニはアワビやサザエなどの餌となる海藻類を食い荒らし、海藻類を住処とする魚の減少に大きな影響を及ぼします。「うた丸」では厄介者とされているガンガゼウニに「食材」としての価値を創り出すことで、海の生態系や漁場を持続可能な状態にする取組を始めました。
毒さえ処理してしまえば、一般的なウニと同様に食材として有効活用できるガンガゼウニ。「食材として認知され、駆除対象から新たな食材としての価値がつくことにより、海の環境を守る活動にもつながれば」と、森川さんは話します。
五島の漁場を荒らすガンガゼウニを商品化した「厄介うに」。ふるさと納税の返礼品やインスタグラムなどで取り扱っています。

取材・執筆：政策企画課広聴・広報戦略班

問合せ：うた丸(玉之浦町荒川891-13)
Instagram：(1.utamaru)
【電話】080-1751-5955

ふるさと納税に関するお問合せ：政策企画課広聴・広報戦略班
【電話】72-6782