■向き合い、そして寄り添う~私のカミングアウトストーリー~
私が親に男性同性愛者(ゲイ)であることをカミングアウトしたのは19歳の時だ。それまで誰にも相談出来ず1人で抱えてきた。当時のメディアからは“ゲイは忌み嫌われる存在”親からは“孫の顔が見たい”と言われ、申し訳なさ過ぎてこの世から消えてしまいたいと自分の部屋から飛び降りようとした。が、無理だった。まだ生きたがっていた自分は絶縁される覚悟で、親に向き合うことにした。
“お前が苦しんでいたことに気付いてやれなくてごめんな”
予想外の言葉が返ってきた。優しい言葉に涙し安堵した。周りに1人でも寄り添ってくれる人がいるだけでどれだけ心強いか実感した。
大切にしたい人に勇気を持って向き合うこと、相手に寄り添うことの大切さを学んだ。大人になってからもこの2つは大事にしている。
文:男女共同参画下五島地域活動促進会議委員 佐藤康剛(「ばびの部屋」)
問合せ:男女共同参画下五島地域活動促進会事務局(市民課住民生活係内)
【電話】72-6144
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