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つなごう未来へ!島原半島ユネスコ世界ジオパーク

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長崎県南島原市

■島原・天草一揆の舞台「原城跡」
1637年の島原・天草一揆において一揆軍が籠城したことで知られている原城跡について紹介します。原城跡は1938年に国指定史跡に指定され、2018年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。そして、この場所は、島原半島ユネスコ世界ジオパークにとって重要な地質遺産でもあります。
原城は、標高20~30メートルほどの海に突き出た高台を利用して築城されました。高台の上は起伏の少ないなだらかな地形をしていますが、実はこの地形は、対岸の阿蘇山から海を渡って流れてきた火砕流堆積物によって形作られました。
約9万年前に起こった阿蘇山の噴火は、大変規模の大きなものでした。当時の火砕流は、北は山口県の秋吉台付近まで流れ、南は海抜1,000メートルの九州山地を越えて熊本県人吉盆地にまで到達しました。また、上空まで飛ばされた火山灰は、遠く北海道でも見つかっています。もし阿蘇山が噴火せず、高台が形作られていなければ「島原・天草一揆」はどのような結末を迎えていたのでしょうか。
このように、島原半島内のジオパークの見どころであるジオサイトを探ると、大地のなりたちと人の歴史や文化の関係に気づかされます。
今年は原城跡が世界文化遺産に登録されて5周年を迎え、南島原市では10月29日に記念イベントが開催されます。一見無関係に思える原城跡と阿蘇山が時を越えて繋がる場所。雄大な歴史ロマンをぜひ原城跡で体感してみてはいかがでしょうか。

▽第64回ジオ空(ぞら)教室 「島原城築城400年記念事業」島原半島に残る松倉重政の業績(その4)~有馬氏から松倉氏へ~
日時:10月21日(土)午前10時~正午(受付…午前9時30分開始)
場所:原城温泉真砂正面玄関(南有馬町)
内容:島原城を築城した松倉重政の痕跡を探る第4弾!今回は、南有馬町で松倉重政の統治の痕跡を探ります。
※前回参加されなかった人でも楽しめる内容となっています。
講師:森輝隆氏(認定ジオガイド)
持参品:タオル、飲み物、雨具、帽子
※3km程度徒歩で移動します。動きやすい服装で、虫刺され防止など対策をされてご参加ください。
定員:20人(先着順)
料金:無料
締切り:10月13日(金)
申込み:電話または必要事項(氏名、住所、性別、生年月日、電話番号)を記載の上、Eメールで申し込んでください。

問合せ:島原半島ジオパーク協議会
【電話】0957-65-5540【E-mail】info@unzen-geopark.jp

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