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つなごう未来へ!島原半島ユネスコ世界ジオパーク

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長崎県南島原市

■早崎(はやさき)瀬戸の渦潮(うずしお)
島原半島南部の早崎瀬戸では“渦潮”が見られることをご存じでしょうか。
渦潮は、速い潮流が遅い潮流を巻き込むことで潮の流れが回転して発生します。その潮流の速さには“地形”が関わっています。
早崎瀬戸の海底は、約430万年前に早崎半島付近で起きた火山活動により、起伏に富んだ地形となっています。潮の流れは、海底が深い場合は海水の量(体積)が多く、エネルギー量が増すため速く流れますが、浅瀬の場合は海水の量が少なくなるため遅く流れます。早崎瀬戸では、深い海域では約150m、浅い海域では約20mと複雑な海底地形が広がっているため、その地形の違いが潮流の速度差を生みます。
また有明海は、南から北に向かって入り組んだ地形をしているため、海流が南から入って北から戻ってくる動きと、月の引力による潮の満ち引きの周期が重なって増幅され、最大6mの干満差を作り出しています。満潮から干潮へ大きく潮が下がる際に、潮が高い有明海から潮が低い天草灘へ流れ込み、潮の流れが狭まる早崎瀬戸では局所的に速い流れが生じます。
こうした早崎瀬戸や有明海の地形による潮流の変化が、渦潮ができるメカニズムであり、早崎半島の瀬詰崎(せづめさき)灯台付近では潮流の変化や早い潮流によって生じる白波がよく見えます。この早崎瀬戸の潮流に着目し、現在専門家と高校生による自然エネルギー(潮流)を利用した潮流発電の研究が進められています。
渦潮を発生させ、潮流発電の適地として着目される早崎瀬戸の潮流見学に、訪れてみてはいかがでしょうか。

▽第61回 ジオ空(ぞら)教室(子ども向け) 夏休み海上ジオツアー~ジオの見どころを海から見てみよう~
ジオパークの見どころを船上でジオパークガイドがご案内します。イルカも見ることができて内容盛りだくさんです。

日時:7月29日(土)午前9時30分~正午(受付:午前9時開始)
※終了時間は、多少前後します。あらかじめご了承ください。
場所:口之津港ターミナルビル入口前(口之津町)
持参品:タオル、飲み物、雨具、酔い止め薬(必要な人)
協力:島原半島ユネスコ世界ジオパークガイドの会認定ジオガイド/南島原イルカウォッチング
定員:25人(先着順)
料金:
・小学生以下…無料
・大人(中学生以上)…3,000円
※18歳未満の人は、保護者同伴(保護者にも参加費がかかります)でご参加ください。
応募締切:7月19日(水)
申込方法:電話または必要事項(氏名、住所、性別、生年月日、電話番号)を記載の上、Eメールで申し込んでください。

問合せ:島原半島ジオパーク協議会
【電話】0957-65-5540【E-mail】info@unzen-geopark.jp

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