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南島原の考古

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長崎県南島原市

■刻目文様(きざみめもんよう)の土器~諏訪(すわ)ノ上(うえ)遺跡(深江町)~
今から2,500年以上前、弥生時代がはじまった頃に甕(かめ)や鉢の口や胴の部分に粘土のひもを貼りつけて刻目文様を施した「刻目突帯文(きざみめとったいもん)土器」が西日本一帯で作られるようになります。その中でも初期のものは、本市深江町の山ノ寺梶木(やまのてらかじき)遺跡の名前を冠した「山ノ寺式土器」として呼ばれており、学術的に重要な位置づけとなっています。全体的に粗い作りで、大ぶりな刻目が主に指先で付けられているという特徴があります。
そうした刻目突帯文土器が、深江中学校テニスコートの山手にある諏訪ノ上遺跡からも多く出土しています。土器の刻目文様は、棒状やヘラ状の工具によるものなどもありますが、山ノ寺式土器の特徴でもある指先による大ぶりなものもみられます。そして、その刻目を詳しく観察すると爪の跡までくっきりと残っているものがあります。自由に変形が可能で焼けば固まって器にもなるという粘土の性質を利用した大発明、土器という道具の存在が、悠久の時をこえて南島原の弥生人の姿さえリアルに浮かびあがらせてくれています。
文様をつけた指は親指だろうか、人差し指だろうか?やっぱり弥生人も右利きが多かったのか?作り手は男性、それとも女性?そんな思いで整理調査にたずさわる学芸員や作業員は、今日もまた自分の指先を土器の刻目にそっとおしあててみるのです。

▽2月~3月の小企画
日時:2月1日(木)~3月31日(日)午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※休館日…火曜日
場所:深江埋蔵文化財・噴火災害資料館
料金:
・一般…200円
・高校生…150円
・中学生以下…無料
※団体割引あり
※企画展は入館料のみでご覧いただけます。

問合せ:文化財課(南有馬庁舎)
【電話】73-6705

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