文字サイズ
自治体の皆さまへ

つなごう未来へ!島原半島ユネスコ世界ジオパーク

28/51

長崎県南島原市

■九州限定で見れる花~ミヤマキリシマ~
5月の半ば、雲仙の山々は少しずつピンク色に染まり始めます。ミヤマキリシマは背の低いヤマツツジの一種で、花が小さく、枝が密集していることや、樹幹によって咲く花の色が微妙に変わるという特徴があります。しかし、最大の特徴は、霧島、阿蘇、九重、そして雲仙といった九州の火山地域にのみ自生するという点です。九州各地で天然記念物に指定されるこの美しい花の群落は、なぜ九州の火山地域にしか自生しないのでしょうか。
ミヤマキリシマは樹高が低いため、背の高い高木類に覆われてしまうと、日光が遮られて光合成ができなくなり、枯れてしまいます。そのため、他の高木類が生えることができないような過酷な環境(土砂が移動するような荒れ地、火山活動の影響が及ぶ場所など)を選び、そこで群落をつくっています。
温暖・湿潤な気候で、植物が繁茂しやすい環境にある九州地方において、多くの植物にとって過酷な環境を作り出したのは、噴火や地熱活動に代表される火山の活動です。美しいミヤマキリシマの群落を維持するためには、他の植物の生育を拒むような過酷な環境や、火山の噴火が必要なのです。これが九州の火山地域にのみミヤマキリシマが群落をつくる理由です。
ミヤマキリシマは仁田峠、池の原、宝原、雲仙地獄などで見ることができます。多くの植物にとって過酷な環境を選ぶなど、あえて逆境に挑み、美しい花を咲かせ続けるミヤマキリシマを皆さんも初夏の雲仙で堪能しませんか?

■第60回 ジオ空(ぞら)教室
謎解き雲仙温泉ジオツアー「地獄から極楽へ」~雲仙温泉街の景観に隠された「謎(魅力)」に迫る~
認定ジオガイドの中でも主に雲仙・小浜エリアで活動している“小浜ジオーズ”の案内のもと、まち歩きを通して雲仙温泉街の景観に隠された「謎(魅力)」に迫ります。

日時:5月27日(土)午前10時~正午(受付:午前9時30分)
場所:雲仙お山の情報館 別館(雲仙市小浜町雲仙)
持参品:タオル、飲み物、雨具
※動きやすい服装でご参加ください。
定員:20人(先着順)
料金:500円(ジオスイーツ代含む)
締切:5月17日(水)
申込み:電話または必要事項(氏名、住所、性別、生年月日、電話番号)を記載の上、Eメールで申し込んでください。

問合せ:島原半島ジオパーク協議会
【電話】0957-65-5540【E-mail】info@unzen-geopark.jp

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU