つなごう未来へ!島原半島ユネスコ世界ジオパーク

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■県内では珍しい島原半島の水力発電所
雲仙市千々石町には現在も稼働している水力発電所がありますが、過去には南島原市にも水力発電所があったことをご存じでしょうか。今回は、西有家町にある長崎観光百選のひとつ、「戸ノ隅の滝」付近にある水力発電に関する“遺構”について紹介します。
戸ノ隅公園から滝に向かって階段を降りると、道端に“水路”があります。この“水路”は草木で覆われているため、現在使用されていないものと分かりますが、なぜこの場所に水路があるのでしょうか。
有家川の上流に位置する「戸ノ隅の滝」は、高さ15m、幅5mと島原半島内で屈指の規模を誇ります。この貴重な水量に注目した先人たちは、1914年にこの地で水力発電所を建設しました。この時、発電用の水を引くために作られたのが、現在見られる“水路”です。
当時は「有家発電所」と呼ばれ、有家町から加津佐町まで電気を供給していたそうですが、わずか4年後の1918年に稼働を終了しました。
雲仙地獄から湧き出た酸性の温泉水が有家川の源流部分に含まれていたため、発電用のタービンが酸性の水の影響を受け、錆びて使えなくなってしまったためです。そこから同時代の南島原地域の電気は、千々石の水力発電所から供給されることになりました。
有家発電所は、今は面影もありませんが、その名残の水路が往時をしのばせています。

▽第62回　ジオ空(ぞら)教室(子ども向け)　夏休みのわくわく体験!～サップとアクセサリー作りで海について学ぼう～
島原半島の歴史・文化・自然、そしてそれらを支えるジオの魅力を、その道のプロが毎回たのしく紹介します。ふるってご参加ください!

日時：8月26日(土)午前10時～午後1時(受付：午前9時30分開始)
場所：加津佐前浜海水浴場B and G海洋センター(加津佐町)
内容：ジオパークの見どころをサップ体験しながら専門員の解説つきで見学します!海のゴミ拾いをしたあと、アクセサリー作りなどを行います。
※当日の天候や潮の状況により内容が変更になる場合があります。
※小学4年生未満の人は保護者と2人乗りのサップとなります。
持参品：ゴーグル、着替え、タオル、帽子
※事前に水着に着替えてからお越しください。
協力：
・加津佐B and G海洋センター
・南島原市B and G海洋センター指導者会
定員：10人(先着順)　※18歳未満の人は、保護者同伴
料金：無料
締切り：8月16日(水)
申込み：電話または必要事項(氏名、住所、性別、生年月日、電話番号)を記載の上、Eメールで申し込んでください。

問合せ：島原半島ジオパーク協議会
【電話】0957-65-5540【E-mail】info@unzen-geopark.jp