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市長コラム

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長崎県壱岐市

■脱炭素チャレンジカップ2024「環境大臣賞グランプリ」受賞について
日々の肌寒さの中にも段々と春の訪れが感じられる時節となり、市民皆様にはご健勝にてお過ごしのことと存じます。
さて、本市は、2019年に発出した国内自治体初となる気候非常事態宣言において、2050年までに市内のエネルギーを化石燃料から再生可能エネルギーへ完全移行する決意を示し、再生可能エネルギーの導入拡大等による地域脱炭素の実現に向けて取り組んでいるところです。
本年度、本市のこれまでの脱炭素の取組の認知度向上を図るため、一般社団法人地球温暖化防止全国ネット等による「脱炭素チャレンジカップ2024」にエントリーしました。
脱炭素チャレンジカップとは、学校・団体・企業・自治体などの多様な主体が展開している脱炭素を目的とした地球温暖化防止に関する地域活動について、書類審査、プレゼンテーション審査を行い、優れた取組を表彰している全国大会です。
本市のエントリーテーマは、「『再エネとグリーン水素で目指せ!脱炭素の島』実現プロジェクト」で、この取組は、再エネと水素による発電でCO2排出量を削減するだけではなく、水の電気分解で発生する副産物の酸素や機器からの排熱も無駄なく利用して養殖魚の育成効果を高め、地場産業の活性化にもつなげるチャレンジです。なお、グリーン水素とは、再生可能エネルギーを使用して作られた地球環境に優しいクリーンな水素を指しています。
去る2月6日に「脱炭素チャレンジカップ2024」表彰式が開催され、本市の取組が、ウェブ投票で選ばれた「マクドナルドオーディエンス賞」、そして、最高位である「環境大臣賞グランプリ」のダブル受賞を果たしました。
審査委員長である東京大学 江守正多 教授から審査講評の中で、本市がいわゆる“ファーストペンギン”として気候非常事態宣言、グリーン水素の活用等、果敢な挑戦をしていることに言及がありました。今回の受賞は、エントリーテーマの取組だけではなく、気候非常事態宣言を含めた本市の脱炭素に向けた姿勢そのものを高く評価いただいた結果であると感じたところです。
地球沸騰化とも言われる時代、脱炭素の実現が喫緊の課題でありつづける中で、本市の取組が広く認知されるよう、このバトンを着実に引き継いでいきたいと思います。

ファーストペンギン:今まで誰も経験していない、誰も思いつかなかったといった、未開拓の分野に自分の信念で挑む人。

※このコラムは令和6年2月19日現在です。数値や状況等は変わることがありますことをご了承願います。

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