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市民病院だより

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長崎県大村市

『ストーマ(人工肛門・人工膀胱(ぼうこう))のケア方法』

◆ストーマとは
大腸がんや膀胱がんなどの手術で腸や膀胱を切除すると、今までと同じ排泄(はいせつ)経路では便や尿を外に出せなくなります。そこで、腸や尿管を使って新たに作る、便や尿の出口のことをストーマといいます。また、ストーマを持つ人のことをオストメイトといいます。
ストーマを作って大きく変わるのは排泄方法です。ストーマを作ると自分の意思で便や尿を調整することができなくなるため、排泄物を受け止めるストーマ袋をお腹に貼って管理し、定期的にトイレで捨てます。

◆ストーマ袋の定期交換
交換する間隔は面板(めんいた)の種類によって異なります。看護師と相談してご自身にあったものを選びましょう。ストーマ袋は、汗をかく量や季節によっても交換タイミングを調整する必要があります。汗をたくさんかいた場合は、面板の汗や排泄物の水分を吸収する作用の低下や、皮膚に密着する力の低下により、皮膚かぶれの原因となります。そのため、運動時や夏季は通常よりも早めに交換したほうがよいでしょう。面板が白くふやけてくるのが交換の目安です。

◆交換時のコツ
交換時はしっかりと水気をふき取ることが大切。はくり剤も使用し、水分をしっかりとふき取ってから装着しましょう。ストーマ装具を外れにくくし、かぶれを防ぐためには、ストーマ周囲の皮膚の腸液をしっかりふき取った上で面板を貼るのがポイントです。

◆皮膚トラブル時
ストーマは痛みを伝える神経がないので痛くはありませんが、刺激や摩擦で出血しやすいため、強い力で傷つけないようにケアをします。また、ストーマや周囲の皮膚にトラブルが生じることもあるかもしれません。トラブルが起きていないか観察し、いつもと違うことがある場合は、ストーマ外来など早めに医療スタッフに相談しましょう。

(皮膚・排泄ケア認定看護師)

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