特集 介護の仕事、始めませんか?(2)

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■介護人材のいま
介護人材確保を取り巻く課題について、日頃から介護人材の確保対策に取り組む「県央圏域介護人材育成確保対策地域連絡協議会」のお二人にお話を伺いました。

・県央圏域介護人材育成確保対策地域連絡協議会
介護人材の確保・定着に向けた総合的な取り組みを実施するため、本市を含む関係機関等が目標を共有し、連携と協働のもと介護人材の確保対策を推進する組織として、平成28年に発足。

◇現場から想いを形に
福嶋　孝紀
県央圏域介護人材育成確保対策地域連絡協議会
福祉人財育成協議会
(株)司コーポレーション　スマイルケア
大村営業所　所長
居宅介護支援事業所スマイルケア
主任介護支援専門員

本協議会の活動に加えて、福祉人財育成協議会※でも、市や社会福祉協議会と連携し、介護人材確保の取り組みを進めています。福祉人財育成協議会では、現任職員の資質向上を目指した「基本介護技術研修」を実施しています。この研修では、場面別に応じた実技研修を行います。高齢者介護施設だけでなく、障がいサービス事業所で働く人も参加し、市内全体の介護職員の基本介護技術の底上げを目指しています。
また、新たな介護人材確保の取り組みとして、「福祉の就職相談会」も実施しています。
このような取り組みは、本業のかたわら行っており、職場の理解があってこそ活動できています。いま一番懸念することは、こういった活動に参加・賛同する人が減っていることです。もちろん本業が優先ですが、「誰かがやってくれるだろう」では、介護人材不足は解消しません。「想いを形に」するために、介護人材不足を訴える現場の施設・事業所から一人でも多く協力いただくことを期待し、人材育成・確保に取り組んでいきます。

※福祉人財育成協議会…大村市社会福祉協議会が主体となり、市内の各介護サービス事業所連絡協議会の委員で構成。市と協力し、幅広い分野で福祉人材確保に向けた取り組みを行っている。

◇イメージアップが要(かなめ)
道辻　禎孝
県央圏域介護人材育成確保対策地域連絡協議会
(社福)聖ヨゼフ会
ヘルパーステーション聖フランシスコ
サービス提供責任者

本県は全国に比べ高齢化のスピードが早く、2040年には85歳以上が人口の約4割に達すると推測されています。そのような社会を支える介護人材の確保・定着のために、労働環境の改善や多様な人材の参入促進などが必要です。
介護職のイメージというと「大変そう・きつそう・つらそう」といった印象が先行し定着しているように感じます。実際には、介護職の全員がそう思っているわけではなくて、「利用者さんの笑顔にやりがいを感じています」など、一人一人が福祉や介護職の魅力を感じて頑張っています。その現状を多くの人に知ってもらうため、本協議会ではさまざまな取り組みを進めています。
イメージアップを図るために、学校を訪問し実施している「福祉の仕事基礎講座」などのキャリア教育をはじめ、県が認定する「介護のしごと魅力伝道師」による小中高生や一般向けの講話や講演活動などを行っています。ぜひ一度、大村市民の皆さんにも話を聞いていただきたいと思います。
2月にはミライonで映画「ケアニン」の上映会・介護のしごと魅力伝道師による講話があります。ぜひ、足を運んでみてください。

■映画「ケアニン～こころに咲く花～」上映会and介護のしごと魅力伝道師の講話
認知症と介護職の魅力を知ることができるイベント
日時：2月1日(土)、13時30分～(受付13時～)
場所：ミライon1階多目的ホ―ル
料金：無料
定員：70人(先着順)
申込：申込フォーム・電話
【電話】080・6407・9322(福嶋)

◇映画のあらすじ
小規模施設から大型の特別養護老人ホームに転職した介護福祉士の大森圭。彼は効率やリスク管理を優先する運営方法に疑問を感じる。そんなとき、認知症の老婦人・美重子が入所してくる。

※手話通訳・字幕あり

■new　介護人材に関する応援金
◇介護人材確保・定着応援金
介護福祉士の資格を持つ人が、新たに市内の介護事業所等で働くと、最大15万円を交付します!
交付額：※それぞれ1回限り
・常勤の職員…1年毎に5万円を3カ年　最大15万円
・非常勤の職員…1年毎に3万円を3カ年　最大9万円

◇介護福祉士資格取得応援金
市内の介護事業所等で働いている人は、介護福祉士の資格取得で5万円を交付します!
交付額：5万円　※1回限り

※交付の条件や申請方法など詳細は、後日市ホームページでお知らせします。

■特設サイト紹介
県による介護人材確保の取り組みに関する情報が掲載されています。
※詳細は本紙7ページをご覧ください。