■「令和4年度決算の概要」をお知らせします
昨年12月の市議会定例会で令和4年度の決算が認定されました。皆さんが納めた税金や国、県からの補助金などが、どれくらい入って、どのように使われたのか一般会計を中心にお知らせします。
令和4年度の一般会計の歳入は338億4,188万円、歳出は326億8,675万円となっています。歳入・歳出差し引きは11億5,513万円で令和5年度へ繰り越した事業の財源となる4億4,098万円を除いた7億1,415万円が実質の黒字額となります。
歳入、歳出額を前年度と比較すると、それぞれ5億9,293万円(1.7%)、4億3,011万円(1.3%)の減となりました。
《令和4年度一般会計》
歳入合計:338億4,188万円
歳出合計:326億8,675万円
◆歳入
一般会計の歳入(グラフ(1))は、市税や使用料などのように市が自主的に収入することができる財源(自主財源)と、地方交付税や国・県支出金など国や県により定められた額を交付される財源(依存財源)に分けられます。自主財源が多いほど市の自主性と安定性が確保されます。
対馬市の自主財源は64億5,492万円(19.1%)で、なかでも収入の柱であるべき市税は30億4,995万円(9.0%)にとどまっており、市民一人あたりでみると10万9千円となっています。
依存財源では、地方交付税が142億8,629万円(42.2%)で最も大きなものです。次いで国庫支出金57億8,361万円(17.1%)、市債(借金)31億5,744万円(9.3%)、県支出金30億8,285万円(9.1%)の順となっています。
◆歳出(目的別)
使われたお金を目的別(グラフ(2))に分類すると、民生費がトップで68億9,082万円(21.1%)、次いで建設事業等を行うときに借り入れた市債の償還金である公債費が47億9,530万円(14.7%)、続いて衛生費が41億8,559万円(12.8%)となっております。目的別の主な事業は表(1)のとおりです。また、性質別に分類するとグラフ(3)のとおりです。
◇令和4年度主な事業(表(1))
民生費:自立支援給付事業(8億7,703万円)、保育所・へき地保育所運営事業(7億3,861万円)、児童手当支給事業(3億1,910万円)、電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付事業(2億3,018万円)、児童扶養手当支給事業(1億4,464万円)、(仮称)豊玉認定こども園建設事業(1億4,300万円)
公債費:市債元金(46億8,155万円)、市債利子(1億1,339万円)
衛生費:海岸漂着物地域対策推進事業(3億835万円)、新型コロナウイルスワクチン接種対策事業(1億6,096万円)、新型コロナウイルス感染症予防対策事業(1億2,894万円)、健康増進事業(5,502万円)
総務費:雇用機会拡充支援事業(1億9,576万円)、ふるさと納税システム運用事業(1億2,998万円)、地方バス路線維持費補助事業(1億2,596万円)、離島航空路維持対策事業(1億1,426万円)
農林水産業費:漁港整備事業(7億2,321万円)、輸送コスト助成事業(6億761万円)、産地水産業強化支援事業(5億3,650万円)、離島漁業再生支援交付金(3億5,353万円)、座礁船撤去事業(2億1,520万円)、林道整備事業(1億4,148万円)、ながさき鳥獣被害防止総合対策事業(1億3,968万円)
土木費:道路改良事業(12億1,679万円)、公営住宅等ストック総合改善事業(3億4,598万円)、橋梁長寿命化事業(2億1,675万円)、厳原港国際ターミナルビル建設事業(1億7,822万円)、公営住宅整備事業(1億7,186万円)、まちづくり交付金事業(1億6,834万円)
教育費:博物館管理負担金事業(7,705万円)、博物館展示等自主事業(5,913万円)、雞知中学校校舎屋上防水事業(3,869万円)、公園等施設整備事業(2,843万円)
商工費:湯多里ランドつしま設備改修事業(2億1,349万円)、営業時間短縮協力金事業(8,353万円)、キャッシュレス決済促進経済対策事業(1億1,963万円)、滞在型観光促進支援事業(6,541万円)
消防費:消防署支署建設事業(1億2,970万円)、消防ポンプ自動車購入事業(7,955万円)、消防本部庁舎改修事業(5,456万円)
災害復旧費:道路災害復旧事業(3億9,250万円)、河川災害(6,646万円)
諸支出金:旅客定期航路事業特別会計繰出金(2,086万円)
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