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自治体の皆さまへ

謹賀新年 新年のごあいさつ(1)

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長崎県対馬市

■対馬市長 比田勝 尚喜

あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、希望に満ちた新春をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。
また、日頃より市政に対しまして深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、世界に未曽有の事態をもたらした新型コロナウイルス感染症につきましては、5月に感染症法上の位置づけが5類感染症に移行となりました。実に3年余り、私たちの生活に多大な影響を及ぼしたわけですが、5類移行後は制限を設けない形でイベントが開催されるなど、市内に活気と賑わいが戻ってきたことを大変うれしく感じております。これまでの間、皆様には感染拡大防止にご理解とご協力を賜り深く感謝申し上げます。これから社会経済活動がますます活発になるものと思われます。市としましても、対馬の更なる発展に向けて知恵を絞り取り組んでまいる所存でございます。
昨年は、本市出身であります将棋の佐々木大地棋士のダブルタイトル戦挑戦や、対馬高校陸上競技部の勝見風李さんが全国高校総体において女子やり投げ4位という輝かしい成績を収められるなど、若者の活躍に目を見張るものがありました。対馬で生まれ育った若者の活躍を耳にすることは勇気づけられますし、とても喜ばしい限りです。そのような中、本市では、対馬3高校魅力化推進事業の一環として今年度からスポーツ指導者を招聘し、トレーニング指導や出前授業などに取り組んでいただき、島内高校の魅力化を図っております。今後も、部活動の強化やスポーツの普及振興を図り、島内進学率の向上や人口減の抑制につなげていきたいと考えております。
市内の動きに目を向けますと、多くの方々の関心を集めました高レベル放射性廃棄物最終処分に係る文献調査の受け入れ問題があり、最終的に市長として、対馬市の将来に向けた安心、安全な事業であるかを重点的に熟慮した結果、文献調査を受け入れないとの苦渋の判断をいたしました。市民、関係者の皆様にはご理解をお願いするとともに、行政としましても、今後、市民が一体となって対馬市を支えていくような施策を講じていかなければならないと考えております。
また、2012年に観音寺から盗まれた仏像をめぐる裁判では、昨年10月に韓国最高裁において、仏像の所有権は観音寺にあると認める判決が言い渡されました。長期化した裁判とはなりましたが、待ち望んでおりました正当な判決であったことは大変うれしく、関係者の皆様も心から安堵されたことと存じます。今後は、一日も早く所有者のもとに仏像が戻ってくるよう、関係機関との調整を進めてまいります。
本年は、対馬市が平成16年に誕生してから20周年を迎えます。これまで本市の発展のためにご尽力いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。市では、この節目の年を、市民の皆様とお祝いし、これまでの対馬市の歩みを振り返り、さらなる飛躍に向けて歩み出すきっかけとするため、令和6年度に記念式典や記念事業の実施を予定しております。20年という節目を迎え、先人が築いてこられたこれまでの歴史を未来へ継承するとともに、対馬の魅力を再認識し、誇りと愛着が深まるような事業を展開してまいります。
引き続き、市民協働・市民主体のまちづくりを進め「みんなが主役になる希望の島」「地域経済が潤い続ける島」「支え合いで自立した島」「自然と暮らしが共存する島」という4つの将来像の実現と「自立と循環の宝の島対馬」を目指して、全身全霊をもって市政運営に邁進してまいりますので、本年も相変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、新しい年が皆様方にとりまして、活力に溢れ、笑顔が輝く素晴らしい年になりますよう心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

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