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みんなで取り組もうSDGs

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長崎県対馬市

■誰が作っている?~カカオと児童労働・貧困
みんな大好きチョコレート。なめらかな口どけとともに、甘みや香り、少しの苦みが口の中で広がり、幸せを感じさせてくれます。また、疲労回復や健康などの効果もあるとされ、その消費量は世界的に増加しています。
チョコレートの原料はカカオの実の中に含まれるカカオ豆。主な生産地はコートジボワールなどのアフリカ諸国やインドネシアなどの東南アジア、エクアドルなどの中南米の開発途上国です。
世界のこどもの10人に1人が「児童労働」をしており、その70%が農業部門に従事しています。カカオ豆の収穫にも多くのこどもが携わり、児童労働が問題となっています。児童労働が行われる理由は、多くが貧困によるものです。先進国が商品を安く売るために、カカオ生産者は安定収入が得られず、こどもを学校に通わすことができず、貧困から抜け出せずにいます。

■2月14日は「チョコレートの日」。考えよう、児童労働と貧困
日本には2月14日に大切な人にチョコレートを贈るという習慣があり、2月はチョコレートの消費量が多い月です。カカオを多く輸入する日本、そしてチョコレートに至福を感じながら消費する私たちにとって、児童労働や貧困は無関係ではない問題です。貧困は、森林破壊や生物多様性の低下、気候変動などにつながるおそれがあります。問題の解決のため、農園内に学校を整備したり、公平・公正な取引を促す「国際フェアトレード認証制度」があります。また、カカオ豆の栽培・発酵における品質向上のための技術指導など、カカオ生産を持続可能なものにするための様々なSDGsの取組みが行われています。

○カカオの実の中に入っている20~40粒のカカオ豆がチョコレートやココアの原料になります。豆の栽培・発酵における品質の向上は安定収入のための課題。インドネシアにおける指導に、対馬のせんだんご発酵研究に取組んでいる東京農業大学の内野昌孝先生が従事されています。

問い合わせ:SDGs推進課
【電話】0920-53-6111

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