【幸せ感じて人生楽しく。】
「人生の達人」
林田 隆二郎(はやしだ りゅうじろう)さん(81)
昭和17年、大阪府岸和田市で生まれる。3歳の頃に父の実家のある島原へ戻り、少年時代を過ごす。地元高校を卒業後、陸上自衛隊で施設科などに約4年間勤務し退官。その後は長崎市で海産物卸売(自営)や大阪での商社勤務などを経て36歳で島原へ帰郷。ふとん店とギフトなどを扱う店舗を開業し、約43年間営んだ事業は令和3年末に廃業。現在は島原市交通指導員(S59~)や杉谷悠友クラブ連合会の本町クラブ長(R4~)などを務め、登校する子どもたちの見守り活動や地域の活性化に取り組む。
島原市交通指導員会理事(杉谷地区)、島原市交通指導員会会長(H26~R2)、島原市表彰(H12、H18)、長崎県交通安全功労者表彰(H17)。本町在住。
[前段]
●子どもたちの安全安心を守る
「おはよう。気を付けていってらっしゃい。」第四小学校の通学路で今日もやさしい笑顔で子どもたちを見守るのは林田隆二郎さんです。
「交通指導員の活動は、42歳の頃に地域の方から勧められて始めました。もうすぐ40年になります。毎朝の立哨活動では、子どもたちの安全確保だけではなく、積極的にあいさつや声掛けをしてコミュニケーションを取る事を大切にしています。小さくて幼かった一年生が年々成長していく姿を見たり、感謝の言葉をもらったり。こちらも元気をもらえるし、とてもうれしいことですね。地域で気軽に声を掛け合えるような関係になれればいいなと思いながら毎朝立っています。私にとっては日々の生活の一部、体が元気な限りは続けていきたいですね。」と、地域の子どもたちへの思いを語ります。
[後段]
●毎日のウォーキングが健康の秘訣
長年営んできたギフト店は2年ほど前に廃業し、昨年からは杉谷悠友クラブ連合会の本町クラブ長を務めています。最近は老人クラブの仲間で「ボッチャ」の愛好者サークルを作ろうと、林田さんが中心になって話を進めているそうです。「昨年、ボッチャの大会があったんですが大負けしてしまいまして。杉谷地区でサークルを作って、みんなで練習して再挑戦しようと思っているんですよ。」と、今後の活動を語ります。
健康の秘訣をお聞きすると、「病気をきっかけに60歳の頃から毎日歩くようにしたんです。当時は太っていましたが、みるみる体重も減って健康になりました。最近では毎日3万歩から4万歩、多い日は6万歩を超えることもあります。歩くことも健康の秘訣ですが、やはり何といっても毎日を楽しく過ごすことが大事だと思いますね。」と、笑顔で語ります。
園芸が趣味で、自宅の周りにはたくさんの種類の草花が植えてあります。特に大好きなアジサイは、挿し木で増やして友達に分けてあげたりして楽しんでいるそうです。
何事にも明るく前向きに取り組む林田さんですが、若い頃は苦労をされたそうです。「いろいろな経験を通じて「我慢して努力すれば知恵が出る、そうすると必ずいい結果が出る」ということを学びました。苦しさを経験したからこそ些細なことでも大きな幸せを感じることができると思っています。よい仲間にも恵まれました。残りの人生、夫婦円満で楽しくにこやかに毎日を過ごしていきたいですね。」と、語っていただきました。
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