32年前の6月3日。当時・消防団副分団長の喜多淳一(きたじゅんいち)さんは、大火砕流発生直後、被災した仲間を見つけ消防車に乗せ病院に急ぎましたが、助かりませんでした。仲間のことがずっと心の中にあり続けました。
「災害と犠牲者を忘れないで」、「仲間が守ろうとした故郷を元気に」と、数年前から北上木場農業研修所跡地に仲間への弔いの花を並べています。5月9日、喜多さんは「子どもたちにも6月3日に関わってほしい」と、五小と三中に花を届けました。子どもたちは、いのりの日に向けて育てます。咲き誇る花からは、喜多さんの大火砕流を伝える決意と犠牲となった仲間への思いを感じます。
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