文字サイズ
自治体の皆さまへ

つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク

15/28

長崎県島原市

■早崎(はやさき)瀬戸の渦潮(うずしお)

島原半島南部の早崎瀬戸では“渦潮”が見られることをご存じでしょうか。
渦潮は、速い潮流が遅い潮流を巻き込むことで潮の流れが回転して発生します。その潮流の速さには“地形”が関わっており、早崎瀬戸の海底は、約430万年前に早崎半島付近で起きた火山活動により、起伏に富んだ地形となっています。潮の流れは、海底が深い場合は海水の量(体積)が多く、エネルギー量が増すため速く流れますが、浅瀬の場合は海水の量が少なくなるため遅く流れます。早崎瀬戸は、深い海域では約150m、浅い海域では約20mと複雑な海底地形が広がっているため、その地形の違いが潮流の速度差を生みます。
また有明海は、南から北に向かって入り組んだ地形をしているため、海流が南から入って北から戻ってくる動きと、月の引力による潮の満ち引きの周期が合わさって増幅され、最大6mの干満差を作り出しています。満潮から干潮へ大きく潮が下がる際に、潮が高い有明海から潮が低い天草灘へ流れ込み、潮の流れが狭まる早崎瀬戸では局所的に速い流れが生じます。
こうした早崎瀬戸や有明海の地形による潮流の変化が、渦潮ができるメカニズムであり、早崎半島の瀬詰崎灯台付近では潮流の変化や早い潮流によって生じる白波がよく見えます。また、早崎瀬戸の潮流に着目し、専門家と高校生による自然エネルギー(潮流)を利用した潮流発電の研究が進められています。渦潮を発生させ、潮流発電に着目された早崎瀬戸の潮流の見学に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(写真)早崎瀬戸で見られる渦潮、瀬詰崎灯台付近の白波

■第61回「ジオ空教室(子ども向け)」開催!
島原半島の歴史・文化・自然、そしてそれらを支えるジオの魅力を、その道のプロが毎回楽しく紹介します。ふるってご参加ください!
日時:7月29日(土)9時30分~12時(受付開始9時~)
※終了時間は、多少前後します。ご了承ください。
集合場所:口之津港ターミナルビル入口前(南島原市口之津町丙4358-6)
参加費:
大人(中学生以上)3,000円
小学生以下無料
※18歳未満の方は、保護者同伴(保護者にも参加費がかかります)
定員:25人
協力:
・島原半島ユネスコ世界ジオパークガイドの会認定ジオガイド
・南島原イルカウォッチング
題目:夏休み海上ジオツアー~ジオの見どころを海から見てみよう!~
内容:ジオパークの見どころを船上でジオパークガイドがご案内します。イルカも見ることができて内容盛りだくさんです。
持参品:タオル、飲み物、雨具
※船に乗船しますので、酔いやすい方は、酔い止めを飲んでご参加ください。
※熱中症予防対策をして、ご参加ください。

締切り:7月19日(水)
申込み:氏名、住所、性別、生年月日、電話番号を記載したメール
(【E-mail】info@unzen-geopark.jp)または電話で申込み

問合せ先:島原半島ジオパーク協議会
(【電話】65-5540)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU