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発掘をのぞいてみよう!

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長崎県島原市

「いざ!発掘!!壁面が命土層観察」

やり直しがきかない発掘調査は、地面を掘る際にも工夫が必要です。掘り進める時は掘削部分の床面を平坦にしていきます。土に含まれる粒子の違いや遺物の違いなどを平面的に確認するのです。また掘り進めると調査区や調査坑に断面が生じます。この断面を壁面や壁とも呼びます。この壁をきれいに除草用の両刃鎌(通称:ガリ)などで整えます。作業員さんたちには、「壁をガリで切ってください」という風に言っています。壁をきれいに整えることで、その発掘現場の土層堆積状況を把握ができ、円滑な発掘調査につながるのです。
壁を整えると、土層の堆積状況がはっきりとわかります。写真は、令和4年度に調査した東空閑城跡の土層断面です。土層の一番上に表土があり、その下に斜めに堆積している灰、黄褐・褐色の土が戦国時代の土塁の一部です。土塁の下の黒い土層は、戦国と縄文時代の遺物包含層をそれぞれ確認しました。地道な作業ですが、その遺跡の状況を確認する大切な工程の一つなのです。

問合せ先:社会教育課

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