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島原鉄道株式会社 代表取締役社長 永井 和久さんインタビュー

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長崎県島原市

■115年の歩みと未来への使命
島原鉄道は、幾多の困難な状況を乗り越え、地域の足を守りながら本年で創業115年を迎えました。
9月、西九州新幹線開業から1年。開業にあわせて昨年、島原鉄道が一番大切にしている地元のお店や企業様との連携を、観光客の皆様にも感じてもらいたいと始まったカフェトレインをリニューアル運行したことや、島原市のロケツーリズムの効果によって、大三東駅を中心とした島原特集やCMの放送など全国的に注目されるようになり、島原の魅力を大いにPR出来たのではないかと思います。
実施したお客様アンケートでは、94%の方が島原の魅力に感動され、人気の観光スポットとなりつつあります。
微力ではありますが、島原鉄道を通じて島原の魅力を大いに自慢していければと考えています。いわゆる「地域との一体化」。これが理想とする島鉄の目指すべき姿ではないかと思います。
しかしながら、全国的なニュースとなっている「地方のローカル鉄道の存廃問題」は、島原鉄道も例外ではありません。人口減少による利用者の減少や燃料費の高騰などにより、経営は危機的状況です。
「そんな赤字であれば辞めたら。」というご意見もあります。しかしながら、当社の果すべき使命=地域の足を守る。を全うしなければという思いです。
島原は、自然に恵まれ、温泉や湧水、海の幸と山の幸、歴史文化など大変良い環境が揃っていますので、老若男女問わず全ての市民が幸せに暮らせる町を目指せると思いますし、島原鉄道としましては、人口が減少しても、コンパクトで賑わいのある島原独自のシティスタイル作りに貢献できるものと思っております。
本当のイイ町とは、高齢者や学生など免許をお持ちでない方々にとっても安心して暮らせる町であると思います。
今後、超高齢化社会に向かうことを考えますと、高齢者の生きがいと若い方の負担軽減を両立させる暮らしが大切になってきます。
『若い方が安心して働きに出られる』、『高齢者も働き、趣味を活かし、色々なコミュニティの中で活動する』、そんな日常を陰ながら支える社会インフラとしての役割が一番の使命だと思っています。
今後、安定的な運行が出来るようになれば、行政と連携を取りながら、お客様が利用しやすい色々なサービスを多く展開して行けると考えます。
市民の皆様には日頃より色々とご迷惑をかける場面もあるかとは思いますが、島原市の発展に貢献しながら地域のシンボル的な存在となれるよう、全社員一同努力してまいりますので、末永く、どうぞよろしくお願い致します。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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