■「昔の生活の営みを体感遺構調査」
発掘調査は、基本は地面を平坦に掘っていきます。土に含まれる粒子の違いや遺物の違いなどを確認しながら掘るのです。土の内容物の差から異なる時期・状況に積もった土であると判断します。人が地面を掘って住居などを造り、使い終わった後には、長い年月の間に土砂などが堆積します。その場所を遺構と呼びます。遺構の土の状況と、まわりの人が地面を掘ったことがない土の状況を比べると、土の色や土に含まれる粒子の違いが出てくるのです。遺構の内容を把握し記録するため、平面や断面の写真撮影や実測を行います。遺構が確認されると、各時代の当時の人々が生活していた状況や生活の規模の一部分などを知る手がかりとなり、昔の生活の営みを体感することにもつながるため、発掘調査の楽しい瞬間です。貴重な遺構が発見されれば、現場説明会などが開催されることがあります。
問合せ先:社会教育課
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