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自治体の皆さまへ

輝く島原人Vol.77 島原に生きる

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長崎県島原市

【地域ぐるみで育む子どもの笑顔】

「人生の達人」
長田 和久(ながた かずひさ)さん(65)
昭和33年、山寺町で生まれ、育つ。地元の高校を卒業後、陸上自衛官として任期2年間を大村駐屯地で勤務した後、山崎製パン(株)へ就職し京都へ。32歳の頃、長崎営業所での勤務となり故郷杉谷へ戻る。60歳で定年退職。子育て時代は育友会活動に熱心に関わり、町内会の子どもクラブ会長に始まり、母校である第四小学校、第一中学校では育友会長などを歴任。杉谷地区青少年健全育成会の役員として活動を続け、平成28年に会長に就任。地域の健全育成活動のけん引役として尽力している。
島原市教育委員会表彰(H26)、杉谷地区青少年健全育成協議会会長(H28~)、島原市青少年健全育成連絡協議会会長(R5~)、島原市少年センター補導委員(H27~)、島原市少年センター運営協議会会長(R5~)など。山寺町在住。

自然豊かな杉谷地区。ここで子どもたちの笑顔あふれる健全育成活動に取り組むのは長田和久さんです。
「長女が6年生のとき、山寺町子供クラブの会長を受けることになり、翌年からは小学校の育友会の役員なども務めるようになりました。就職でしばらく島原を離れていたので、久しぶりに会う年代の近い保護者の皆さんや先生方との横のつながりができ、育友会活動を通じて交流の輪が広がっていきましたね。」と、語ります。
「以前、島原市では島原温泉不知火まつりが開催されていて、市中パレードに学校単位で参加していました。各校シンボルとなる山車を引き、踊りなどを披露していましたが、四小だけ山車がなくて寂しかったんです。そこで育友会を中心に山車を作ろうということになり、子どもたちからオリジナルキャラクターを募集して「ベジタくん」の山車が平成20年に完成しました。農業が盛んで清らかな湧水あふれる杉谷地区のイメージで、大根とホタルをモチーフにしています。子どもたちも大喜びでとても盛り上がりました。子どもたちの笑顔を見られるのは嬉しいですし元気をもらえます。よい思い出ですね。」と、育友会活動に情熱を注いだ当時を振り返ります。

■地域の伝統文化を繋ぎ・伝える
現在、杉谷地区青少年健全育成会の会長を務める長田さん。「いろいろな行事や活動をしていますが、8月の相撲大会、1月の鬼火、そして2月の天神講書写展を三本柱として活動しています。これらは地域の伝統文化として昔から続いている行事です。特に中尾川河川敷で行う鬼火は子どもから高齢者まで多くの地域の皆さんが参加されます。前日のヤグラ組みから当日の豚汁のふるまい、火入れ後のふれあいウォーキングの実施など、役員をはじめ四小育友会や学校、地域の皆さまのボランティアによるご協力のおかげで継続できています。先人から引き継いできた地域の伝統文化を大切に継承していきたいです。」と、故郷への思いを語ります。
今後の目標をお聞きすると「最近は地域のつながりが希薄化しているように感じます。コロナ禍では3年間、いろいろな行事が中止や縮小となりました。その影響なのか、子どもたちが地域の大人を知らないような場面も出てきているようです。みんなが顔なじみで気軽に声を掛け合える、明るく笑顔あふれる杉谷地区になるように、町内会などいろいろな地域団体とも連携し、ふれあいの場を増やしていきたいです。コロナで縮小、衰退した地域活動をコロナ前以上に盛り上げられるように、今年はチャレンジの年にしたいですね。」と、これから目指す地域の姿を力強く語っていただきました。

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