「遺物をナデナデ 実測作業」
発掘調査現場のお墓や建物跡のような遺構を実測して図面を作成したように、土器や石器などの遺物も個別に実測図を作成します。土器であれば、側面と断面が一体となった図、石器であれば、平面(表裏)、側面、断面などを図として表します。
実測に使う道具は、1mm方眼紙、ディバイダー(両方針がついたコンパスのような厚さや距離を測るもの)、コンパス、キャリパー(遺物の厚さを測るもの)、三角定規(二つ組み合わせたもの)、直定規、2mm芯鉛筆ホルダー(H~3Hのやや硬めの芯)、芯研器(しんけんき)(2mm芯鉛筆ホルダー専用削り器)、消しゴム、字消し板、ねりけし、竹製真弧(まこ)などです。
遺物図面作成は、実際のサイズを方眼紙に記入していきます。ディバイダーやキャリパー、竹製真弧、三角定規を使って計測しますが見た目にはわからない細かい凹凸などは、遺物をなでた感触を図面に表現することもあります。実測図は、遺跡の報告書に記載されており、島原・有明図書館にも所蔵がありますのでお気軽にご覧ください。
問合せ先:社会教育課
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