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自治体の皆さまへ

輝く島原人Vol.80 島原に生きる

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長崎県島原市

【感謝の気持ち、寄り添う心。】

「人生の達人」
鐘ヶ江(かねがえ)あけみさん(75)
昭和23年、南島原市深江町で生まれ、育つ。地元の高校を卒業後は県外へ就職し、結婚を機に島原へ。嫁ぎ先の家業であるふとん店の仕事の傍ら、民生委員児童委員として30年(H4~R4)の長きにわたり、高齢者支援や子どもの見守り活動など、地域に根差した活動で本市社会福祉の増進に尽力。
特に、高齢者の介護予防を目的に平成16年に活動を開始した「下川尻ふれあいサロン」は、設立時から代表として運営を支え続け、令和5年度高齢者地域貢献活動知事表彰を受賞した。
島原市表彰(H25)、県民表彰(R5)、長崎県社会福祉福祉協議会長表彰(H19)、九州社会福祉協議会長表彰(H19)、全国民生委員児童委員連合会長表彰(H22)など。島原市健康づくり推進員も務める(H23~)。下川尻町在住。

■みんなが幸せに生活できる社会を目指して
「この辺りの通学路は車が多くてですね。3車線の国道もあります。特に低学年の子どもたちが事故に遭わないか心配なんですよ。」と、今日も鐘ヶ江さんは下校時間に合わせて見守りパトロールに出かけます。
30年間務めた民生委員児童委員は、令和4年11月末で退任しました。「微力ながらも皆さんのお役に立てればという思いで活動をしてきました。皆さんの支えのおかげで務めることができたと思っています。」と、感謝の思いを語ります。
地域の高齢者の孤立防止や介護予防などを目的として、市内各地で毎月開催されている「ふれあいサロン」。市保健センターの取り組みが始まった当時、鐘ヶ江さんは、高齢者が参加しやすいよう町内会の公民館で実施するため、平成16年1月から活動を開始します。
「始まった当時は「下川尻ぼちぼちしゅうかい」の名称でした。最初は活動費もなく、いかにお金をかけずに楽しんでもらえるか工夫しました。指先を使う折り紙は材料代も安くて楽しんでもらえましたね。参加者への声掛けや毎月の企画や準備は大変ですが、参加者の楽しそうな笑顔が見られれば何よりです。民生委員の退任を機に代表を交代しましたが、今は運営を手伝いながら参加者として足を運んでいます。これまでの活動を振り返って思うことは、高齢者を孤独にさせないということ。声掛けをしてふれあいサロンに来てもらいコミュニケーションを持ってほしい、そういう思いで続けてきました。おせっかいに思われるかもしれませんが、積極的な声掛けや時にはその方の生活に入っていくことも大事なことだと思います。」と、長年の民生委員としての活動を振り返ります。

■通学時の子どもの安全を守る
「見守りパトロールの活動は20年近くになります。登下校時の見守り、付き添いなどをしていましたが、民生委員の退任後は下校時だけ行っています。下校では自宅まで送り届けて帰るんです。道中は学校での出来事や給食などの会話をしながら帰ります。以前、一緒に登下校をしていた子どもが大学を卒業して親御さんと一緒に自宅に来られたことがあるんです。転勤族で島原に来られた方でしたが、安心して子どもが登下校できたことがとてもありがたかったとお礼に来られたんです。この時は本当にうれしかったですね。子どもたちはよく覚えてくれていて、久しぶりに会っても声を掛けてくれるんですよ。私の元気の秘訣は毎日の見守りパトロール。一緒に歩いて、子どもたちから元気をもらっています。これからも健康を大切にしながら、元気に過ごしていきたいですね。」と、子ども達への思いを笑顔で語っていただきました。

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