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輝く島原人 THE SCENE Vol.83 島原に生きる

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長崎県島原市

「人生の達人」
廣瀬健治(ひろせけんじ)さん(84)
昭和15年、中組町で生まれる。小学生の頃から海で泳ぎ、中学生から本格的に水泳を始める。中学卒業後、家業である運送会社(南高貨物自動車株式会社)に就職。仕事に勤しむ傍ら水泳を継続する。トラックドライバーとして65年以上無事故で勤め、現在も役員として会社内部の仕事に従事。
水泳競技ではマスターズ大会をはじめ、多くの競技会に出場し、バタフライでは全国トップクラスのタイムを記録。島原市水泳連盟会長や母校である第二中学校水泳部の指導者も務めた。島原市体育功労賞(S56)、長崎県体育功労者(H16)、島原市スポーツ賞(多数)など。上の原三丁目在住。

■生涯現役スイマー
~ハジける笑顔と力強いバタフライ。~
▽水泳人生のはじまり
「中組町の生まれで家を出るとすぐ海だったんです。小学生の頃は夏になれば毎日のように海で泳いでいました。泳ぐのが大好きで一日に2回も3回も海に行っていました。当時は水着ではなく、ふんどしを締めて泳いでいましたね。それから水泳はずっと続けていて、これまでにもらったメダルは75個もあるんですよ。」と、笑顔で語るのは廣瀬健治さんです。
「本格的に練習を始めたのは中学校に入ってから。第二中学校水泳部のキャプテンも務めました。当時、市内の学校にはほとんどプールがなくて、猛島海岸の波止場が練習場でした。中体連は小浜町にある旅館のプールが会場で、自由形と平泳ぎに出場しました。」と、水泳を始めた当時を振り返ります。
中学校卒業後は父が営む運送会社に就職し、トラックドライバーとして働きながら水泳を続け、実業団の大会にも出場。その後、マスターズ水泳大会に出場するようになり、現在はバタフライの年代別で全国トップクラスのタイムを記録しています。「週4日は市の温水プールに通っています。プールまでは自転車で行くんですよ。練習は約1時間、一、〇〇〇メートルは泳ぎます。この歳になるとバタフライはきついんですが「廣瀬さんのフォームはきれいですね」と言われると嬉しいですし励みになります。」と、語ります。6月に佐世保市で開催された日本マスターズ水泳の長崎会場では最高齢のスイマーとしてテレビ取材も受けたそうです。

▽趣味はニシキゴイ飼育
趣味で始めたニシキゴイの飼育もハイレベルで、各種品評会では優勝をはじめ多数の入賞歴があり、九州地区の愛好者団体の島原支部長を長年務めました。
「自宅の池で約50匹を飼育しています。愛好者の会員は以前と比べて少なくなりましたが、毎年5月に新町の鯉の泳ぐまちで行われる鯉の供養と放流では育てたニシキゴイを寄贈しています。品評会にも出品していますが、水質管理や餌の種類などいろいろなことに気を付けていても思うように成長しないこともあります。そういう難しさも含めて育てる奥深さがありますね。」と、魅力を語ります。
笑顔で前向きにチャレンジを続ける廣瀬さん。「水泳を続けてきてよかったことは、健康維持はもちろん、同年代の水泳仲間ができたことです。25mバタフライでは80-84歳のクラスで全国6位くらいですが、来年からは85歳以上のクラスになるので全国で3位以内に入れることを目標に頑張りたいです。」と、今後の目標を語っていただきました。

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