■九州オルレ「島原コース」
韓国・済州島発祥の「オルレ」とは、現地の方言で「通りから家に通じる狭い路地」という意味です。九州オルレはこの姉妹版で、コース沿いには、「カンセ」と呼ばれる馬をモチーフにしたオブジェや、赤と青のリボンなどが設置されており、それらを目印にコースを巡ります。島原コースは、活火山・雲仙普賢岳と共に暮らす人々が創り出してきた地域の文化や歴史など多数のジオパーク的見どころがあるトレッキングコースです。
1990年から約5年間継続した平成噴火では、多くの家屋や田畑が火砕流や土石流による被害を受けました。また土石流からの被害を避けるため、かさ上げ工事も行われました。「火砕流最長到達点」、「われん川」、「吉祥白天橋」では、平成噴火の際にどのような災害が起き、復興してきたのかを景色の中で見ることができます。
また、1792年に発生した寛政噴火では、活動の末期に発生した眉山の巨大地すべりに伴う大量の土砂が海に流れ込み、それにより生じた津波によって1万5千人もの人々が犠牲になりました。「秩父が浦公園」や「仁田団地第一公園」、ゴール地点の「ひょうたん池公園」では、日本最大級の火山災害を引き起こした地すべりによって、人々が暮らす大地や美しい景観を創り出している様子を見ることができます。
島原港をスタートし、火山活動が創り出した島原の景色を眺めながら、その中に隠れている火山と共生する人々の文化や歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
■第70回「ジオ空(そら)教室」
島原半島ユネスコ世界ジオパーク
~学術研究成果発表会~
令和6年度島原半島ユネスコ世界ジオパーク学術研究奨励事業を活用して行われた5つの研究についての研究成果が発表されます。
とき:2月24日(月・振替休日)13時30分~16時30分
ところ:有家保健センター研修室
参加費:無料(申込み不要)
発表者:
長崎大学 菊田氏
信州大学大学院 澤井氏
九州大学大学院 坂本氏
北九州市立大学 廣川氏
長崎大学大学院 田上氏
その他:各研究の題目は、島原半島ジオパーク協議会のHPをご参照ください。
問合せ先:島原半島ジオパーク協議会
【電話】65-5540
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